メディアの怖さ | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。

東京丸ノ内の事務所を出るとチューリップが満開でびっくりした。何かのイベントなのだが、春の日差しを浴びる花が綺麗なので、写真でもとろうか携帯電話を取り出した。

すると、某民放の朝の情報番組の取材班らしき人達が近づいてきた。(女子アナやお天気おねえさんが人気の、朝5時過ぎからやっている番組)

質問とやり取りは以下のようなものである。

「WBCには興味がありますか?」

「それはありますよ」
内心やばい!明日の朝のスポーツコーナーに出ちゃうよ・・・・

「今もワンセグでチェックされてたんですよね」

「えっ、違いますけど・・・・」

残念そうな顔で「そうですか」と言ってインタビュアーは去っていった。

何か悪いことをした気になってしまったのだが、自分達の意図に合う内容しか報道しないということである。

明日の放送ではワンセグでチェックする人も多く・・・という形で放送されるのである。(当然、私とのやり取りはカット)

これで真実を伝えているとは言えないのではないだろうか?

しかし、一般の人はそう受け取りはしない。

絶対にWBCにはみんな興味をもち、ワンセグまで使ってみたんだと感じる。

携帯触っているが、ワンセグまではしないよという報道はされないのである。

医療に関わる報道もつねにそうである。必ずある特定の方向に伝わるように仕掛けがされている。

レーシックやコンタクトレンズの報道も同様だ。他にも挙げればキリがない。

報道の裏にある真実をつねに意識しなくては、冷静な判断はできないのである。