医療機関における2009年 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

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医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。

2009年ですね。あけましておめでとうございます。

医療機関のコンサルティングを行なってきて、2009年は今までとは大きく違う一年間になりそうです。

今までも診療報酬改定による医療機関の運営方法の変化はありました。

後期高齢者保険導入による患者数の減少もありました。

しかし、2009年をむかえ、このような不景気の時代は初めてです。

今までの不況では医療機関は大きな影響を受けない場合が多かったのは事実です。自分の身体、家族の身体が悪くなれば、当然のように医療機関に向かっていました。しかし、2009年では少し状況が変わってきています。

構造改革という名のもと、いろいろな変化が生まれました。後期高齢者保険の導入はその最たるものですが、それ以外にも一般的な日本人に様々な影響を与えています。

日本人の収入を調べていくと、年収350万円程度の人口が約60%程度占めています。

これは、主婦でパートとして働いている人も含んでいるので、当然の割合でもあるのですが、一家の長である人においても年収350万円以下という人口は多いのです。

過去に不況でリストラが行なわれた時代がありました。正規従業員をリストラし、多くの企業で期間工労働者を雇い入れました。これは規制緩和の流れの中で生まれた雇用体系です。

これは、会社の利潤が低くなれば、補償なしで解雇できるということを意味します。つまり、不況になれば、真っ先に解雇できる人材を非正規労働者として雇い入れていたのです。

この人々は社会保険証を持っていますが、解雇された段階で国民健康保険対象者となります。

同時に解雇された場合に保険に加入できない人々であるとも言えるのです。各診療所には今まで以上に保険に加入していない患者さんが来院します。

つまり、今回の不況は今までとは少し違ってくるのです。

この点を踏まえ、患者数を増加させ続ける必要があります。リスクを含みながらの経営を行なう必要があるのです。

2009年は本当に医院の経営力が試される時代です。

是非、一年後、いい一年だったといえる状態にしていただきたいと思います。

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