SNSで流れている特定技能の建設の求人が凄い。給料総額が30万、寮費タダ。技能実習からの更新なのだろうが、ここまで給料を出すのなら、どうして日本人若者にもっと高い給料を出さないのだろうか?それほど定着率が悪いのだろうが、いっそのこと、工業高校から日常生活の支援を行って、建設人材の育成を行ったらどうなのだろうか?そこまで日本人の若者がダメなのか?正直、今の特定技能外国人、特に建設求人の給料は高すぎる。ここまでくると、外国人を使うメリットがなくなっていると思う。
低賃金だけが外国人を使うメリットではないが、言葉の不自由さや技術の継承を考えると、まずは日本人若者にチャンスを与えるべきだと思う。決して楽な仕事ではないが、自分が携わった建設物などが多くの人々に利用される姿を見たときに、その感慨はなかなかのものであると思っている。
日本はもともと自然災害大国である。平成の初めまでは地方にあるそれぞれの建設会社は、その土地のインフラをしっかり守っていた。台風が来れば、それぞれの河川は地元の土建屋さんが寝ずに見張っていた。どこの堤防が弱いのか、どういう雨の降り方をすればやばいのか、よくわかっていた。景気が悪くなれば、国が財政出動をして、まずはインフラ整備に金を落とし、そこから景気が浮揚していった。土建屋の社長がクラウンに乗ってブイブイ言わせていたが、今となっては悪いことではなかった。みんなが豊かな時代だったと思う。
バブル崩壊後、公共事業=悪となって、徹底的に予算が削られ、多くの地方の建設会社が倒産や廃業に追い込まれた。その結果、気象変動による自然災害に対応しきれなくなり、多くの人命が失われるようになった。この傾向は今後も続く。
建設や農業などの人手不足は、私たちの生活に直結するものであり、今ここに多くの技能実習生が仕事をしていること自体、決して良いことではないと私は思っている。今すぐにどうなることではなく、やむなく実習生を使うことは仕方ないとしても、このまま外国人頼みにしてはいけないと思う。外国人にせよ、すでにベトナム人は日本での建設仕事を嫌がっている。他の国へ切り替えたところ、その国がある程度豊かになれば、ベトナムと同じように仕事を選び出してくる。そう遠くない時期に日本に働きに来てくれる外国人はいなくなるかもしれない。やはり自国のことは自国でできるように、外国人に関しては緊急避難的な使い方をしていくべきだと私は思っている。
大切なのは、どうして建設に日本人若者は仕事として魅力を感じないのだろうか?ベトナム人と同じように仕事のきつさに合った給料が支払われていないのではないか?私はそう思っている。
https://www.mlit.go.jp/common/001387434.pdf
上記のページは、令和3年3月から適用する公共工事設計労務単価について、国土交通省から発表されている資料だ。入札で使われる労務費は、こういうデータを元にして算出する。軽作業員でも日給18,000円あまり、道路に立っている警備員ですら日給14,000円以上。このぐらい元請けには金が入るということ。技能実習生で問題が起きているところはだいたい日給8,000円程度。監理費とか他にかかる費用を足したところ、せいぜい日給1万円いくかいかないか。差額はどこに消えている。これが建設業界の中にある下請けによって、ピンハネで消えているのが実情。ここを変えていかないと、一番末端の給料はいつになっても上がらない。でも、公共機関はしっかり支払っているのですよ。
技能実習制度の問題は問題として議論するのは結構。しかし、同時にこの国にある産業界の問題も考えないとダメだ。今の日本人若者をどうやって良い労働環境で適正な給料をもらい、建設を始めとした不人気業界で仕事をしてもらうか、確かに生産労働人口は減っているが、今まで民間に適当にやらせていた人材教育を国が率先して、しっかり予算をつけてやるべきではないか。
特定技能外国人の求人での給料を見るにつけ、日本人若者の給料を上げて欲しいと思うのは、私だけだろうか?
