【特定技能】給料アップを考えないと地方に外国人は来ない | 続・奥様はベトナム人

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ベトナム人の妻と協力しながら、外国人技能実習生や特定技能などの外国人労働者受入に関して、監理団体や送出し機関、それから技人国などの情報を提供していきます。

 

 

 政府はいよいよ特定技能を中心に外国人労働者の受け入れを行うようですが、地方に外国人労働者を定着させるのに、避けて通れないことがあります。

 

 そう、「給料」の問題です。

 

 特定技能に自動車運送業が追加されて、これから具体的な受け入れについて協議される予定ですが、はっきり言っておきますが、技能実習の延長線上で考えているところは受け入れを止めた方が良いと思います。情報として出しておきますが、首都圏周辺では給料総額で大体20〜25万の範囲で設定するようです。これが北陸あたりとなると、給料総額が20万を切るような話をしているようです。

 

 東南アジアでもトラック運転手はある程度稼げる職種です。そして、職業に貴賎はありませんが、日本と同じくトラック運転手は若干生きの良い方々のお仕事なので、実習生とはまた違う人達の世界でもあります。正直な話、ベトナムでのトラック運転手経験者にN4取らせて送り込むのは、かなり難しいと言わざるを得ません。

 

 それから、日系人が数多く入っていましたが、運送業界にそれほど外国人運転手がおりませんでした。理由はなぜかと言えば、日系人の大半は日本語の読み書き話しができない人が多く、工場などの仕事と違って、単独で動くことが多い運転手はなかなか外国人にはハードルの高い仕事だったと思います。ですから、今回の特定技能についても、そんな簡単な話ではないことをぜひ業界関係者は理解すべきだと思います。

 

 だから、そういう背景を考えても、安い給料で招聘する人材ではないことは間違いなく、ほとんど何の要件もない技能実習と同列で考えるべきではないのです。

 

 上記のことがわからない会社は、外国人を使うべきではありません。採用すれば、必ず問題が発生して人権侵害などといった事件を引き起こします。どうぞ集まらない日本人を採用してください。日本人も給料を上げれば来ますから、安く使おうとするから、人は集まらないのです。

 

 いいですか!外国人は日本語も話せず、日本の常識も知らず、価値観も違います。これらを上手に調整して、教育して、日本の社会を理解してもらわなくてはならないのです。そこまでしないと、島国日本の閉鎖的な社会の中で働くことができないと思います。その分費用がかかるのは当たり前で、安い金額で採用できるという業者は、私からすれば嘘つきでどうせ入国してからの責任も取らないエセ業者だと思っています。

 

 これからはタイトルにもあるとおり、地方に外国人労働者を定着させるには、首都圏と同レベルの給与水準にしないと難しいと思っています。それができないのであれば、会社の経営は諦めた方が良いと思います。これからはそういう時代です。外国人を安く雇える時代はとうの昔に終わりました。時代の変化にどうぞ気づいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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