最近、ベトナムにおいて送出し機関のライセンスを取得された会社の社長が、海外労働管理局通称DOLABへ行き、介護の技能実習生を送り出したいという相談をされたそうです。
そのとき、DOLABから言われたことは下記の通りでした。
- 現在ベトナムから送り出した実習生のうち、90%以上失敗している。
- 設備及び申請にかかる費用はだいたい1,500万円ほど。
- 手間のかかる割には、いろいろと問題が多く、通常の実習生送出しの方が良い。
- 失踪や途中帰国が発生すれば、それだけライセンスに傷がつく可能性があるので、介護実習生はおすすめできない。
- DOLABとしては、介護実習生を送り出す送出し機関については、審査を厳しくして、なるべく取らせないようにする方向。
- 余力のある送出し機関ならばいいが、まだできたばかりの送出し機関にはやめておいた方が良い。
ザッとこんな感じのことを言われたそうです。そこの送出し機関の社長は資産もあり、やる気満々でDOLABに相談を持って行ったそうですが、ここまで言われてしまうと、さすがにしばらくは検討しなくてもいいのかなと思ったそうです。
特定技能もそうですが、日本の一方的な思いで外国人を使おうとしても、相手あっての話ですから、ベトナム側からすれば、介護での送出しにあまりメリットを感じていないというのが事実のようですね。
海外へ働くということは、すなわち母国より多くのお金を稼ぐこと。これが最優先事項であります。N4まで勉強して、介護の勉強もして、日本へ行って、工場などで働く実習生たちよりも彼女たちの方が給料が低いとしたら、皆さんわざわざ介護で働きますか?自分が介護の実習生だったら、働きます?私だったら、働きません。
こんな単純なことが日本側がわかっておらず、受入れ方法をもっと緩和すれば入ると思っています。それがそもそも大きな間違いであるということに気がつかないとダメだと思います。これから介護の実習生を増やしたいのであれば、まず介護に携わる日本人給料の引き上げが必要です。なぜならば、そうしないと介護実習生の給料自体を引き上げることができないからです。
ただ、ここに大きな矛盾が出てきます。もし介護の給料を引き上げれば、日本人が集まる可能性もあるのではないか、何もわざわざ外国人を使う必要がないのでは?という可能性も出てきます。
そもそもの人手不足、本当に人が足りないからというよりも、仕事にあった給料が支払われていないのではということも言えるのではないでしょうか?
以前にも書きましたが、ドイツでは30万近い給料がもらえるとのこと。ぜいぜい18万程度の給料しかもらえない日本に行く介護関係の労働者がいるとは思えません。
このコロナ禍によって、多少介護実習生の人数は増えるかもしれませんが、私は基本的に介護の受入れは今のままではうまく行かないとみています。今後も大幅に人数が増えるとは思えません。どうも国の施策自体が外国人労働者の受入れに積極的ではないと見られること。それからベトナム側も介護には魅力を感じていないことがあげられると思います。
もうそろそろアジアの人たちに対して、上から目線の受入れは辞めた方がいいと思います。介護は特にそれを感じます。ベトナムの人たちもその感覚は十分わかっているようです。








