待ち時間の過ごし方 | さてと、今夜はどこ行く?

さてと、今夜はどこ行く?

酒場であったあんなこと、こんなこと。そんなことを書いてます。ほとんど、妄想、作話ですが。

休日の朝は、ちょっと足を伸ばして温泉に行く。
温泉っていっても、日帰り、それも住宅地にひょっこりあるような、銭湯感覚の街温泉。
お勧めは二つ。
もちろん知る人に言わせれば、もっとあるよ!ということになるのだろうけど、俺的には二つ。
一つは綱島、もう一つがこちら↓



彩の国埼玉にある戸田温泉、その名も「彩華の湯」
海の無い埼玉県なのに温泉水は海水のようにしょっぱいから、なんだか不思議。
白く濁った源泉掛け流しなんかもあったりして、効く~♪って感じ、っていうか、実際効いてると思う。
浸かった後は足腰が軽い。
で、軽い足取りで向かうのが、埼京線沿線のバネ。
板橋(←北!)区赤羽、午前中から飲める街。
昼過ぎに到着、「何食いたい?」「なぎうー」のマリイ(マイワイフ)のリクエストにお応えし、老舗の鰻屋伺えば、生憎満席。
仕方ないと諦め、どこ行こうと迷いかけたところに、お店の可愛い女の子からの鶴の一声、ちと使い方間違っているかもしれないが、混乱した我々の心を一つにまとめてくれる声がかったってことは前日書いた。
席が空き次第、携帯電話に連絡してくれるっていうのだから、実に優しく客思いじゃないか。
「そこまでしていただけるんですか?!ありがとう!」
早速、そうしてもらえるようにお願いして、今後も末永くおつきあいしたいものだと、俺の携帯電話番号を教えようと口を開きかけたら、それより早くマリイが自分の電話番号を教えちゃったってのも前回書いた。
これで
「もしもし、アタシ。うふっ、これから一緒飲もうよん♪」
って女優の内山理名似の彼女から夜、俺に電話がかかってくるチャンスはまるっきり100パー失われたわけだ。
時間を潰す場所を探し、彷徨いながら、
「もしかしてだけど、もしかしてだけど、彼女、俺の携帯聞きたかったんじゃねえの!」
と最近流行のあのメロディーにのせて歌った俺がどうなったかは、どうぞ想像してくれたまへ。

と、まあ、そんなこんなの珍道中、偶然目に入ったのが、薄暗いアーケードの中、仄かに灯る赤提灯。
なんか良い感じじゃん。
と入った店は、奥に細長いカウンターのみの立ち飲み居酒屋。
馬刺しがメインの店だった。
「これから鰻だっていうのに、馬刺しなんて食べちゃって大丈夫かね?」
と、マリイは心配そうに眉をひそめるが、おめえしらねえのかい?
馬刺しっていったら、低カロリー、低脂肪、低コレステロール、低飽和脂肪酸、高たんぱく質!
鰻の前にちょいとばかし摘もうが、それこそ焼け石に水ってもんよ!
って、またまた使い方間違っているような気がしないでもないが、とりあえず、おすすめ三種と野菜系つまみ、正確には、白菜おしんことメンマも頼んでみた。
もちろんお供のお酒はルービーインザスカイウィズダイアモンド♪

でてきた馬刺しは、ツマもタマネギスライスもない、まさに単独馬刺し。
白い小皿に数切れの馬刺しが乗っただけ。
山葵も生姜も大蒜すらも添えられてない。
あるのは、馬刺し用の甘辛醤油のみ。
どうやら肉そのものの味をお楽しみくださいって趣旨らしい。
ここはそれに従おうじゃないか。
と、単独口にしたそれは旨かった、馬だけに。
が、隣の常連と思しき先客をみると、なんと味噌っぽいものを馬刺しにのっけて食べてるじゃないか。
なんですか、それは?
なんと馬味噌。
単独で食べてもいい酒のアテになるらしい。
ってんで、そいつも追加。
あーあー、なるほど。豚味噌の馬版ね。
もっと大蒜の効いた辛みそを想像していた俺としては、ちと肩透かしくらった感否めなかったが、でも、旨い。
調子に乗って、馬タンの燻製もお願いしようと手を挙げかけたところで電話がなった。
「あ、鰻屋さんからだ!」
って、まだここ入って30分もたってないぜ。
「もう席用意できるけど、どうしますかだって。」
すぐ行きます!
と返事して、挙げかけた右手を引っ込めた。

以下、参考写真。





















よっしゃあ、次、いくどん♪

続く。