ラジオから
吉本の芸人さん達が有馬温泉の足湯に浸かっていた時のエピソードが聴こえてきた。
普通、足湯に入る時はズボンの裾を膝まで捲って入るけど、まぁ実際は膝までお湯が浸かる事はない。せいぜい脛の半分くらいまでなのに…
池乃めだか師匠は首まで浸かっていた
ってのが伝説として語り継がれているというのが、いかにも吉本らしくてラジオを聞きながら一人ニヤニヤしていた
と同時に親戚の伯父の事を思い出した。
今日はその伯父のお話
その伯父とは、父の姉の連れあいで親戚の中では『つとむさん』と呼ばれていた。
名前が"つとむ"なのでそのまま『つとむさん』ととっても分かりやすい呼び名
さて、このつとむさんも池乃めだか師匠に負けじと劣らず身長が低い。
恐らく150cmあるかないか?ぐらいだったのではなかろうか…(つとむさんは数年前に94歳という大往生であの世の人となっている)
つとむさんと私の父は義理とはいえとても仲の良い兄弟だったので、何かの親戚の集まりの時にはいつも一緒だったし、甥や姪の結婚式の時にもよく隣同士で写真に収まっていた。
だが身長差があり過ぎてカメラマンから…
あ〜、一番後ろの列の左から3番目の男性の方恐れ入ります…
立って下さい
って……………💦
立っとるわい😂
ともう、こちらの親戚もあちらの親戚も最後列左から3番目の"つとむさん"を見てゲラゲラ笑いが止まらず、集合写真が撮れないという事態となる
その内何処かから…
踏み台持ってこ〜い!
と言う声も聞こえる🤣
まぁそれくらい"ちっさいおじさん"なのだ
こちらの親戚達は『踏み台持って来い』の野次に留まらず、その後も本人がいるのにかつて兵隊であった、つとむさんのエピソードを勝手に作って酒の肴にして楽しんでいた。タチが悪い
タチが悪けれどとっても面白いのでご紹介しよう!
つとむさんはその身長の低さから直接戦場で戦う兵隊さんではなく、衛生兵であったらしい。
負傷兵の救護にあたる衛生兵と言えども一応武器は持たされているらしく、その武器とは先端部にに槍の様なものが付いている銃剣だったそうな(ここまではホントであるらしい)
だがここからは恐らく、いえ絶対に他の伯父や叔父達の作り話で…
つとむさんはその銃剣より背が低いと言うのだ
池乃めだか師匠がよく、ネクタイと自分の身長が同じだという自虐ネタで皆を笑わせてくれるが、
それの銃剣版である。
絶対ウソよねぇ!
椅子に座らせれば地につかない足をブラブラさせていたつとむさん。
身長が低い事をネタに笑われてもニコニコしていたつとむさん。
だがつとむさんはとても生命力の強い人で、危篤の状態から3度息を吹き返している。
『今夜が山です』と言われた家族は、病室に3度駆けつけて3度解散している
そんなつとむさんのお葬式で、喪主を務めた息子は…
3度の復活の経て、この度やっと旅立ちました!
と挨拶していた
笑っちゃいけない場面で笑わずにいられなかった親戚一同❣️
最後の最後まで…
自身の葬式にまで笑いのネタを提供してくれたつとむさんは
とても可愛い伯父さんでした🩷