句作その879…夕立晴 | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も93歳になりました。



 ※ Suちゃん家の庭シリーズ 
  レモンの実がいっぱい🍋


 〉児童らの声いつか消へ夕立晴

 季語……夕立晴(ゆだちばれ)夏


 激しい雷鳴の後、向こうの山が
 白く見えなくなるほどの夕立。

 これは夕立だなあ。
 ゲリラ豪雨なんて言いたくない。

 丁度、学童のお迎え時間に
 当たり「キャー!ワー!」
 ひとしきり賑やかだ。

 梅雨なのに雨の降らない日が
 続いた。

 各地で豪雨に依る被害が報道   
 されて、全く他人事ではない。

 当分止まないだろうなあ…

 ところが、しばらくして外を
 見ると雨が降りながら晴れて 
 きた。

 同時に向こうの山の稜線が
 くっきり見えてくる。

 やっぱり夕立だったのだ。

 あんなに賑やかだった児童達の
 声も聞こえない。

 微かに吹き始めた風の涼しさに、
 エアコンのスイッチを切って、
 ベランダに出てみた。


 


 「なまちゃん、 今夜は何だか
 涼しいね」