句作その878…新馬鈴薯 | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も93歳になりました。




 ※ Suちゃんの庭シリーズ  
  ブルーセージかな?


 〉落日や新じやがを掘る母の影

 季語……新じやが……夏

 〉夏曉やゆふべの芋を運びたり

 季語……夏曉(なつあけ)……夏


 昨夜8時に電話すると、長い
 呼び出し音の後母の声。

 「今、畑から帰ったよ。
 今日は思い切って馬鈴薯を
 全部掘り上げたんだよ」  

 「ええーっ、こんなに遅くまで?」

 「畑の土が固くて鍬が入らなくて
 ね。 やっと掘れたから、泥だけ
 落として帰って来たよ」

 「それは本当にお疲れ様。
 でも、畑に置きっぱなしでは
 猿が取って食べないかな?」

 「大丈夫だよ。 今年は馬鈴薯畑
 にもМが電柵をしてくれたから」

 コンテナに6杯(120kg)もの
 馬鈴薯を掘り上げるのは、相当
 の重労働だが母は無事に掘り上
 げた達成感で元気そうだ。 

 そして、今朝は6時から畑に
 出て馬鈴薯を全て運び込んだ
 とメールが来た。

 私の頭は只々下がるのみである。


 


 「おばあちゃんは夜遅くまで
 働くんだねぇ」