ほっとしたこと…自分のことではないけれど | まりんぼったの独り言

まりんぼったの独り言

ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も93歳になりました。





   従妹のみえちゃんは、11月の秘境の柚子
   採りに助っ人に来ることを1年も前から
  楽しみに待っていた。

   柚子採りが終わって帰った翌日から、
    「来年の柚子採りまで後363日だね」
    なんてLINEして来るんだもの。

   ところが今年の十月半ば、みえちゃんの
   楽しみを根こそぎ奪う出来事が勃発。

   みえちゃんは30年以上前から、スーパー
   の青果売場でパートとして働いている。
    大ベテランだ。

   メンバーは全部で6人だが、1人は
   午後からしか働けないから、実質5人。

   その中で、お互いにスケジュールを
    出し合ってシフトを組んでいた。

   「柚子採りの日は前々月から休ませて
      って、頼んでいるのよ」

    そんなに楽しみにしていたのに、十月の
     半ばに突然2人が「十月いっぱいで辞め
      ます」と退職宣言。

     残りのメンバーでは到底シフトは組め
     ないから、みえちゃんは柚子採りを
      諦めたのだ。

    そして、来年柚子採りに参加するために
    は新メンバーの加入が必要だから、
     少ないメンバーでこなしながら、新規
     の採用を待つ日々だった。

    そして、11月に2人採用され、1人の
     指導をみえちゃんは任された。

    やって来たのは還暦間近の人で、3人の
     子育ても終えた女性。

     数日経って、その後の様子が気になり
     電話してみた。

   「みえちゃん、新人さんは育ってる?」

    「それがね、聞いてよ、なまちゃん❗️」

      何やら悲愴感に満ち、声が裏返っている。


     「新人さんは説明しても『ほおー』と
       しか言わないの。メモは全く取らない。
        包丁で人参の尻尾を切ってと言うと
        小学生の家庭科の授業みたいに、
          持ち方も変だし切れないのよ。
         仕方ないから、ホウキを渡してゴミを
         履いてもらったら、信じられない❗️」

      「えっ?ホウキが使えないの?」

       「ホウキってサッサッと履くよね?
        それなのに、モップみたいにザーッと
         押して行くのよ〰️❗️」

    みえちゃんは、決して意地悪でもないし、
    明るい性格の真面目な人である。

   それなのに、新人さんのあまりの不出来
    さに打ちひしがれている。

    「みえちゃん、自分をすり減らしては
       ダメよ。なるようにしかならないと
      腹をくくって掛からないと」

    おおーっ、我ながら何とありきたりの
   慰めしか出来ないことか❗️

    それから、1週間に1度くらい、様子を
     聞いたり、励まして来たが好転しない。

   もう1人の新人さんは、親の介護の
    関係で入社が延期になったと言う。

    万事休すか?!

    すると、お昼にみえちゃんからLINEが
     入った。

    「もう1人の新人さんは、明るくて
       やる気もあるし、いっぺんに楽に
       なったよ🎵 
         希望が持てて、未来が見えて来たよ」

    よかった~💓

   自分のことではないけど、何だか
   肩の荷が取り払われた気分だ笑ううさぎスター

   みえちゃん、来年の柚子採りの後の
   酒宴は最高に楽しく、盛り上がろうね❗️


    

  「なまちゃん、このところずっと気に
     なっていたことが解決して、本当に
     よかったね💓」