#4月に思うこと…健康のありがたさを噛み締める | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。

4月に思うこと

    「健康でありたい」

     誰もが望むことだけど、ふとしたことで

    ストップが掛かる。


  三月に入った頃、熱いお茶を飲むと

  「胸に染みるようだ」と家人が

   胸を押さえて言うようになった。


   痛みとも違う、胸の中心に向かって、

   ギュッと絞られる感じだと言う。


  家人は「腰が痛い」「肩が痛い」とは

  よく口にして、自分で腰を伸ばしたり、

   マッサージ器で肩をほぐしたりして

   来た。


   いつもとは違う症状に、病院に行く

   日を決めていたのだが、なぜか、

   完全に症状が治まってしまった。


  「行かなくても大丈夫だと思うよ」


   こうなるとテコでも動かない。


  でも、何もしないで治る訳がなく、

  それからも起床時、入浴時といつとは

   なく、胸の中心に向かって肩から

   熱いものが押し寄せるような感覚に

   襲われるようになった。


   それでも食欲はあるし、飲み込みにくい

   訳でもない。


   「やっぱり病院に行こうか」


   辛抱強い家人がとうとう自分から言って

   来た。


   そこからは間を置かず、近くのホーム

  ドクターに総合病院の消化器内科に

  紹介状をお願いし、予約を入れて

   もらった。


   先週の木曜日に診察、今日は検査

   センターで内視鏡の検査を受ける

   ために家人に付き添って行った。



    本館は何度も行って、目をつむっても

    行けるくらいだけど、検査センターは

   初めてなので迷子になりそうで、

     何度も尋ねながらうろうろした。



    それでも、検査は誠にスムーズに終わり、

     廊下で待っていると、中に招かれた。



    モニターには、家人の食道の画像が

    くっきりと写っている。



    「がん性のものはありません。

      加齢による変形で、食道と胃の間に

      隙間が出来て、胃液が逆流しています。

       それに、十二指腸潰瘍もありますね」



      「それと、ピロリ菌の検査もして

       いるので、また結果を聞きに来て

        ください。お薬を出しておきます」


   「ありがとうございます」


     麻酔が効いている家人は、枕元で

    こんな会話を交わしたことも知らず、

   後で「本当にカメラを飲んだのか?」

   と真面目に聞いて来た。



    麻酔が切れるまで、ゆっくり休み、

    お昼には帰り、15時間ぶりに食事。


   絶食に付き合ったので、2人とも

   ゆっくり味わうゆとりがない。


  普通に食べられることの幸せをしみじみ

   感じた。



    夕食の時、サラダ、切干大根の煮物、

    じゃが芋と豚肉のオムレツ風という

   質素なメニューの1つ1つを

   「美味しいなあ」「美味しいなあ」

    感激しながら食べている家人に、

   今まで身体に潜んでいた病に、早くも

   薬の効果が出たのかと思う。



  しっかりした体格なのに、年齢より早く

  少食になってしまったのも、もしかした

   ら、それが原因だったのかも知れない。


    いろいろ考えて、心の晴れない日々に

    今日は嬉しい結果が待っていた。



   これから、ますます健康でありたいと

    言い聞かす夜である。



    




   「なまちゃんととうさんのお出掛けは、
     病院だったんだね」


 

 

 

 

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