愛鳥の背なやはらかに冬うらら
季語……冬うらら……冬
止まり木で羽根づくろいに余念がない
まりん。
ふと目が合った
「まりちゃん、今日はまだ抱っこなでなで
してないねぇ。
ここにおいで♥
抱っこなでなでしようね♥」
言葉に反応して、ためらわずにまりんは
私の手元に飛んで来た。
そっと右手を背中に当てると、身体の力を
抜いたのか、フワッと柔らかくなる。
目を細め、ほんの少し嘴を半開きにして
全身を委ねてくれる。
心を許しているんだなあ……
12年前、元のパートナーである長女から
まりんを受け継いだとき。
まりんは荒れて荒れて、傍に寄っただけで
噛まれたこともあった。
手を伸ばして撫でようとすると、カッと
目を見開き、嘴を開けて威嚇した。
あのときの鋭い目のまりんと、目を瞑って
ゆったり甘えているまりんは同じヨウム
とは思えない。
何百回、いや何千回と声を掛け続けた
日々……
まりん、可愛いね♥
まりん、ごめんね。寂しかったね。
まりん、賢いね。お利口さんだね。
まりん、愛してるよ♥
まりん、いい子だね。今日も頑張ろうね。
繰り返される私の言葉は、いつの間にか
まりんの細胞に染み渡ったのかも知れ
ない。
柔らかなまりんの背中を撫でながら、
至福のときが流れていく……
※ 撫で撫での画像は難しくて撮れません。
食い気に走るまりんです。
親ばかブログにお付き合いくださり、
ありがとうございます