句作その215…心を許す | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。




 愛鳥の背なやはらかに冬うらら

 
 季語……冬うらら……冬


 




 止まり木で羽根づくろいに余念がない
 まりん。

 ふと目が合ったおねがい

 「まりちゃん、今日はまだ抱っこなでなで
  してないねぇ。
  ここにおいで♥
  抱っこなでなでしようね♥」

 言葉に反応して、ためらわずにまりんは
 私の手元に飛んで来た。

 そっと右手を背中に当てると、身体の力を
 抜いたのか、フワッと柔らかくなる。

 目を細め、ほんの少し嘴を半開きにして
 全身を委ねてくれる。

 心を許しているんだなあ……

 
 12年前、元のパートナーである長女から
 まりんを受け継いだとき。

 まりんは荒れて荒れて、傍に寄っただけで
 噛まれたこともあった。

 手を伸ばして撫でようとすると、カッと
 目を見開き、嘴を開けて威嚇した。

 あのときの鋭い目のまりんと、目を瞑って
 ゆったり甘えているまりんは同じヨウム
 とは思えない。


 何百回、いや何千回と声を掛け続けた
 日々……


 まりん、可愛いね♥
 
 まりん、ごめんね。寂しかったね。

 まりん、賢いね。お利口さんだね。

 まりん、愛してるよ♥

 まりん、いい子だね。今日も頑張ろうね。



 繰り返される私の言葉は、いつの間にか
 まりんの細胞に染み渡ったのかも知れ
 ない。


 柔らかなまりんの背中を撫でながら、
 至福のときが流れていく……


 



※ 撫で撫での画像は難しくて撮れません。
  食い気に走るまりんです。

 親ばかブログにお付き合いくださり、
 ありがとうございます爆笑