句作その214…母の風邪 | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。




 咳き込みて猫の見舞を受けにけり


 季語……咳……冬


 普段、滅多に風邪を引かない秘境の母が
 、風邪を引いたようだ。

 「熱もないし、食欲もあるから大丈夫。
 ただ、鼻水と咳がひどくてね」

 電話での声はかすれていないし、張りも
 あるから様子を見ても大丈夫かな?


 今年は暖冬に助けられている。
 昨年は大寒波がやって来て、雪と氷に
 覆われ、水道が凍ってしまった。

 足の悪い母が、水源地まで往復4時間
 掛けて歩き、連絡がつかなくて大変心配
 した。

 今年は水はふんだんに来ているし、風呂の
 湯も屋根の上で熱いくらい沸いている。

 一人暮らしの母にはありがたい状況なの
 だが、逆に風邪のウィルスにやられた
 ようだ。

 「たいしたことはないんだよ。夕方、
 急に咳が出て止まらなくなったら、
 すーちゃんが心配そうに寄って来て、
 私の顔をジーッと見上げるんだよ」

 風来坊の猫のすーちゃんも、このところ
 出掛けないで母に甘えているらしい。

 すーちゃん、風邪引きさんの母のお見舞を
 頼んだよウインク