句作その81…若葉寒(わかばざむ) | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。



 
 若葉寒忌日(きじつ)の雨は降り止まず


 季語……若葉寒(わかばざむ)……初夏


 



13日は県境を越えて、母の実家の法要にお供 
して来ました。

伯母の七回忌だったのです。

前日は五月晴れで暑いくらいだったのに、
当日は朝からかなりの雨で、肌寒いくらい。

先日の母の米寿の日も、9℃という冷え込み。

どうも五月は、何かを予定すると寒くなった
り、雨降りになるらしいです。

10時前には一族が集まり、住職も到着して、
厳かに法要の読経が始まりました。




一族の後ろ頭や五月雨(さつきあめ)


季語……五月雨……初夏





伯母は、母の兄の奥さん。
7人兄弟の妹や弟が、それぞれ子供を連れて
押し掛けても、いつもニコニコあたたかく
迎えて、山ほど料理を作ってくれました。


朝の味噌汁、お昼の精進揚げは絶品でした。
 
その伯母が鬼籍に入り、早六年。
今では独身の従弟が、一人で家を守って
います。

読経のとき、不謹慎にも皆の後ろ頭がどこか
似通っていて、遺伝子の不思議さを感じます。

若いときは全く似ていないと思っていた顔が、
歳を重ねるとともに大伯父にそっくりになっ
ていて、思わず二度見しました。


さて、1日降り続くと思われた雨が、お墓に
行っていた間だけ、止んだのは不思議でした。
墓前のお参りが済んで、車に乗り込んだ途端
に雨粒が落ち始めて、その後止むことはあり
ませんでした。


それにしても、母の実家は聞きしに勝る電波
の孤島で、ブログも全く開きません。
上には上があると、しみじみ思った2日間
でした。




見渡す限り、山、山、山です。
祖母や伯父伯母が健在の頃は、こんなに
木々に囲まれてはいなかったのに……


いつかは、山の木々に覆い尽くされてしまうの
でしょうね。