
観てきましたので
熱く感想レビューを残しておきます。
世界中で愛されている「赤毛のアン」とは?
『赤毛のアン』(あかげのアン)とは
カナダの作家L・M・モンゴメリ
(1874 - 1942)が
1908年に
原題「Anne of Green Gables」
として発表した長編小説です。
Green Gables(グリーンゲイブルズ )とは
アンが住む
カスバート家の
屋号(一家の特徴)を指しており
「緑の切妻屋根」という意味です。
その美しい物語は
世界中で愛されており
映画やドラマなど様々な媒体で
描かれてきました。
私が「赤毛のアン」で
好きな映像作品は
1985年の映画
ミーガン・フォローズ主演の『赤毛のアン』
(小説の実際の舞台である
プリンス・エドワード島でロケされてます)
と
アニメ作品「世界名作劇場」(フジテレビ)の
『赤毛のアン』(1979年)
ですね。
どちらも何回も観ました。
(1985年映画版)※一番好きな作品※
※個人的には↑
1985年映画版が、最高の映像作品と思ってます。
アン役ミーガン・フォローズは言わずもがな、
マリラ役コリーン・デューハースト氏が
めちゃくちゃ最高のキャラしてるので
是非観て欲しいですね(早口)
「赤毛のアン」と「若草物語」
これはもう私が生涯にわたって
ずっと大好きな
二大文学作品です。
本当に好きな作品
※※※※※※※※※※※※※※※※
ちなみに私が「赤毛のアン」シリーズで
一番好きなのは第3巻「アンの初恋(愛情)」です。
子供のときは1巻「赤毛のアン」が好きだったんですけど
大人になると皆さん漏れ無く第3巻が、胸に響くと思います。
大学生活を謳歌するアンの日常をベースに
大切な人との別れ、親友の旅立ち、
そして何といっても 石板バチーン!!の最悪の出会いだった、
アンとギルバートの運命etc⋯
もはや恋愛大河ドラマになってて大好きなので オススメです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「赤毛のアン」舞台作品は
1964年に、カナダで、
ノーマン・キャンベル氏等によって
制作、初演。
それをベースに
劇団四季では1980年初演。
とゆーことで
四季で
40年以上愛されている
大好評&大評判の不朽の名作。
(↑世界名作劇場のアンとダイアナ)
腹心〜の〜友〜♪
劇団四季版「赤毛のアン」
雑なあらすじ
舞台は20世紀になるころのカナダ。
春を迎えたプリンス・エドワード島。
アヴォンリーという
小さな村で暮らす
年老いたマシューとマリラ兄妹のもとに、
孤児院から
ひとりの女の子がやって来ます。
名前はアン・シャーリーという
11歳になる赤毛の女の子
本当は
マシューの力仕事を手伝ってもらう目的で
男の子が来るはずでしたが、
2人は
女の子である彼女を
引き取ることにします。
空想とおしゃべりが大好きで、
まっすぐな性格のアンは、
家でも学校でも
さまざまな事件を起こしてしまいます。
でもその明るく前向きな姿は
しだいに周囲を魅了し、
最初はとまどっていた人たちも
アンのことが大好きになっていきます。
空想とおしゃべりが
大好きな女の子のアン
身寄りがなく
受け入れ先も転々として
ずっと居場所がなかった彼女。
苦難の出自をもちながら
それを恨むこともなく
まっすぐひたむきに成長していく
ひとりの少女の姿を描いた
心温まる感動作品です。
劇団四季版「赤毛のアン」は
原作と少しお話が違う部分があるので
両方観る(読む)のがお勧めです。
劇団四季版「赤毛のアン」
ネタバレ感想/口コミ/評価レビュー
とにかくお話は
アンとカスバート兄妹、
そして周りの人たちとの
日常で起こるアレコレを描いた作品で
後半の展開で
大冒険や波乱が起こるわけでもなく
ただ淡々と日常の積み重ねの中での
人と人との交流の温かさを描いた作品。
とにかくほっこり
心温まる感動作です。
たとえ
血が繋がっていなくとも
他人であっても
「人との固い絆」は存在する。
やっぱり
「人と人って良いなぁ」と思わせる
温かいメッセージ性
それこそが「赤毛のアン」の
素晴らしさであり
それが
今もこの作品が愛されている所以。
ブロードウェイ作品のような
ド派手な演出はない、
日常系アニメならぬ
『日常系ミュージカル』
なのに
笑って泣ける名作。
これほどまでに
四季「赤毛のアン」が
人を惹き付けるのは
何故なのか。
それは間違いなく
キャスト陣の
『時に繊細、時に大胆な
緩急ある高い演技力』
と
『目が覚めるほどの
とんでもない歌唱力』
に尽きます。
四季「赤毛のアン」は
分類としては
親子で楽しめる
ファミリーミュージカルなのでしょうけど
演じてくださる
キャスト陣のクオリティは
とんでもないレベル
セットや演出も
少し古めかしくててシンプルな感じもしますが
だからこそ
キャスト陣の力量が光ります。
勿論、
演技や歌唱だけではなく
劇団四季版『赤毛のアン』は
ダンスも大変素晴らしいのです。
群舞が多くて
四季の強みが、最大限に発揮されていて
壮観なんです。
故 山田卓氏の振付による、
バレエの要素を多用された踊りは
『静と動』のメリハリが効いています。
動→緩→静の切り替わりを
キャスト全員がピタッと揃えてくるのが
さすが劇団四季だな〜!と。
これ、圧巻です。
山田卓 氏は
過去に
『四季の強みは アンサンブル』
と、語っており
四季の舞台には、
その強みを活かした『群舞』が
大切と考えておられました。
(なので山田氏振付の日本版CATSも
群舞が多用されています)
※※※以下書籍で語られてます※※※※
それは誠に真実であると
この赤毛のアンを観ると よく分かります。
本当に群舞が綺麗。
キャストの皆さん
11歳になり切って踊られてるけど
ダンスの切れ味と
揃い方は
11歳のそれじゃないのよ笑
この揃い方は
まさに劇団四季だけの技!!
セットも
個人的には大好きです。
あのカスバート家の舞台セット
私は勝手に
シルバニアファミリー
『緑の屋根の大きなお家』
と呼んでますが笑
めっちゃ大好きなセットです。
素敵な紗幕(しゃまく)には
緑の切妻屋根が描かれてます。
500席ほどの自由劇場は
キャスト陣の動きが振動で伝わるほど
近いので
大好きな劇場です
キャストさんの感想
今回のキャストさんたちはコチラ。
キャストさん全員
素晴らしかったです。
ホントにこの全員野球ならぬ
全員演劇の劇団四季。
キャスト陣のレベルが凄すぎますね。
皆さん個性があって
演技もお上手で
完全に赤毛のアンの世界を創り上げていました。
言わずもがな
全員素晴らしかったのですが
とくに印象に残った方々を
書き残しておきます!(敬称略)
◆アン・シャーリー :三代川 柚姫
いや~~、、三代川(みよかわ)さんアン。
めっちゃ凄かったです。
三代川さん、、
走攻守すべて揃っているというか
『演技』『歌唱』『ダンス』
さらに抜群の『コメディセンス』
全てのレベルが高すぎて
寸分の隙もなく
舌を巻くとは
まさにこのこと。
過去多くは
ファミリー向けでもある
赤毛のアン役を経て
他の大作ミュージカルに
躍進されていく方が多い中、
三代川さんは
アナ雪のアナ役や
キャッツのジェリーロラム役など
主要な役を経て
満を持しての
今回のアン役。
凄くない…
わけがない(笑)
歌唱は
子供っぽく可愛い感じで
歌い上げたり
大人っぽく綺麗で伸びのある高音を
披露したかと思えば
巻き舌混ぜたり
ドスを利かせたものまで
歌い方のバラエティが豊富。
演技は
明るく元気な女の子から
共感を呼ぶ健気な等身大の少女になったり
面白可笑しいオーバーなアクションを混ぜた
コメディアンを演じたりと
引き出しが凄い。
台詞の緩急も素晴らしく。
可愛らしいお声を持ちながら
ちょっとハスキーめでもあるので
アンの喜怒哀楽の
『怒』の部分で
見事なまでにドスを利かせたりと
声の落差も凄かったです。
この上手さが
観客の笑いを呼んでました。
ちなみに今回、
珍しく三代川さん
開口(母音法)強めに
喋ってらっしゃるな、と思いました。
アナ雪のアナ役とかでは
感じたことなかったのですが。
何だか貴重なお姿。
でも。
その理由にすぐ気付きます。
そりゃそうだよ。
アンは
空想が大好きで
とにかくよく喋る子。
ずっとマシンガントーク。
とにかく膨大な台詞量。
しかもその言い回しには
独特な癖がある。
「歓喜の白路(かんきのびゃくろ)の
目も眩むような姿を思い出す」
とか
ギルバートに向けた
「堪え難きまでに
我が心を責め苛み傷つけたのよ!」
とか。
私が喋ったら
絶対噛むわ、この台詞(笑)の連続。
それを明瞭に
「一言一句
正確に観客へ届けてみせる!」
そして
「絶対嚙んでなるものか!」
という
三代川さんの気迫を感じました🔥
そのおかげで
初めから終わりまで
100%一言一句
アンの怒涛の台詞が聞き取れました。
これって凄いよね。
あの膨大な台詞量と
小難しい言い回し
他の劇団だと
「ん?今なんて?」が
数か所あってもおかしくないところを
今回の
劇団四季版「赤毛のアン」
他のキャストの方も全員そうでしたが
全て明瞭に
言葉を聞き取ることができました。
これができるのは
本当に劇団四季だけですね。
台詞が聞き取れなかったら
物語がそもそも理解できないですからね…。
三代川さんアン
本当に凄かったです。
あの喋りの上手さは筆舌に尽くしがたい程に
私の心の琴線に触れたのだ。
(私も小難しく言ってみる)
ホントに
満を持してのアン役だなー!
と感嘆しました。
ちなみに
三代川さんアンの
一番好きだった歌は
冒頭の馬車のシーン
Gee I'm Glad I'm No One Else But Me
/『私は私で良かった』
です。
三代川さんの澄んだ高音が飛びすぎて
プリンス・エドワード島中の
大草原に響いてました(?)
◆マシュー・カスバート :菊池 正
◆マリラ・カスバート:中野 今日子
優しく温厚な菊池さんマシューと
元祖ツンデレキャラの
中野さんマリラ
心が温かくなる
素晴らしいキャラクター性で
終始ニマニマしながら拝見してしまった
お二人とも本当にお芝居が上手いです。
演じているのではなく、
本当にマシューとマリラを生きてらっしゃった。
◆ダイアナ・バリー :小島 絵里衣
いやもう、、
めちゃくちゃダイアナ(笑)
登場2秒でもう優勝。
所作すべてが上品で美しいし
すぐり酒のくだりも
皆がニマニマする可愛らしい演技。
誰がどう見ても
素晴らしき腹心の友ダイアナでした。
小島さんダイアナ、、
めちゃくちゃ
ハマり役すぎて
今回一番ビックリしちゃいました。
本当にダイアナ!!
松尾さんバリー夫人も
気品溢れてて
めちゃくちゃお芝居上手かったな〜
小島さんダイアナ&松尾さんダイアナママのコンビ
如何にも上流階級感ある
凄いキャラ再現性でした!
◆レイチェル・リンド夫人 :秋山 知子
ベテラン秋山さんも
演技がとってもお上手。
しかも嫌味さは一切なく
終始優しくて
慈愛に満ちたリンド夫人像。
もはや菩薩夫人。
もしご近所に住んでたら
私も毎日ヤッホー!!ってご挨拶したい(?)
ちなみにマリラとお茶飲むとき
秋山さんレイチェル
大量に砂糖入れてらして
中野さんマリラに厳重注意されてましたw
確かに甘党そうな感じはしてた。
あーゆー小芝居大好きなんよ〜。
◆ジョシー・パイ:志賀 ひかる
志賀さんジョシーも
めちゃくちゃよかったです。
御歌も声量凄いし、
演技も
可愛らしさと憎らしさの
絶妙なバランスが最高。
お芝居の熱量が凄いわ、熱量が。
終始ずっと燃えてる感じ(?)🔥
カテコもにっこにこで
素敵な笑顔でした(^^)
他の夫人方も生徒さん方も
大変に素晴らしいキャスト陣でした。
ホントに隙がない布陣!!
※※※※※後日の追記!※※※※※※※
アン・シャーリー役
Wキャスト観劇してきました。
久しぶりに見た四季「赤毛のアン」が
あまりにも素晴らしすぎて
どうしてもWキャストである
林 香純(はやし かすみ)さん
アンも観たくなり
追いチケして観てきました。
文字数制限ギリまで感想を書いておきます!爆
◆アン・シャーリー :林 香純
結論
林さんアンも
まぁああああ
素晴らしい!
林 香純さん、
私は拝見してないのですが、
なんと十年以上前にも
アン役を
されていたということで
カムバック・レジェンド
アン・シャーリー林香純さん!
いやー
そりゃ凄いわ。
観て良かった、心底。
前述の
三代川さんとは
タイプが
かなり違うので
別感覚で楽し過ぎる。
林さんアンの一番の特徴は
台詞や動きは
幼い子供らしさ満載なのに
歌い出すと
急に
大人っぽく綺麗で美しい歌声
になるので
脳がバグります笑
台詞の声と
歌声のギャップが凄すぎるので
林さんアンは
喋っているときは
アン・シャーリーで
歌っているときは
アンが空想するもう一人の自分、
コーデリア姫として
自分の心情を歌ってるんじゃないかとさえ
思っちゃいました。
劇中、ずっと
子供↔大人を行き来している林さんアン。
この行き来するギャップ、好き過ぎる。
あと、林さんアン…
高音の威力がすーーごいです。
三代川さんアンが鼓膜に"響く"系なら
林さんアンは鼓膜に"刺さる"系ですね。
切れ味が凄い。
林香純さんアンの
私の個人的な推しポイントは、
馬車のシーン
Gee I'm Glad I'm No One Else But Meの
「小さいこっろっに〜♪」
ウッキウキ過ぎる(笑)
と、
アンがリンド夫人に謝るシーン
The Apology (Oh Mrs Lynde)
〜『アンのお詫び』〜
「微笑みを〜♪」
切れ味😇
あとは、
終盤の
If It Hadn't Been For Me
〜『私がいなければ』〜
ステイシー先生の言葉に
嬉し涙を流す林さんアン。
あれほど美しい嬉し涙…
私は生まれて初めて見ました。
あれは本当にアンの涙。
林さんが、
心の底からアンという役を愛しているのが
ガツンと心に伝わりました。
魂の熱演。役者魂がブラボーすぎる。
林 明梨さんダイアナも
小島さんダイアナと結構タイプが違って
小島さんより
遥かにポワポワしてて(笑)
絶対怒らなさそうな超優しい、
アンが言う通り
菩薩女神のようなダイアナ!
林さんアンと林さんダイアナ…
2人の林さんの腹心の友も
まーじで腹心の友(?)
赤毛のアン、Wキャスト
全然タイプが違って
どちらも心底良いので
是非どちらも制覇観劇してみてください☆
これぞ人財の劇団四季!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
重要なアイテム「アイスクリーム」も売ってるよ!
四季の自由劇場の売店では
劇中の重要なアイテムである
アイスクリームも売ってます。
私は
ひどい知覚過敏なんで笑
幕間中に
食べきれる自信がなかったので
食べてないですが、、
是非、食べてみてください🍨
劇中あれだけ
アイスクリーム強調されたら
そりゃ食べたくなるよね笑
ということで
四季版「赤毛のアン」
素晴らしいという感想です。
それにしても。
アン・シャーリー
すごい女の子だよ。
身寄りがなく
さらに引き取り先でも
「あんたなんか、いらねー!」と散々
たらい回しにされて
それでも
自分の居場所を見つけようと
必死に頑張るその姿。
そんな出自、
フツーだったら
「世界のすべてを憎んでやる!」と
自己憐憫に陥って
世間への憎しみに変わっても
不思議じゃない。
物語の冒頭、
リンド夫人が噂話として皆に話していた
恐ろしい事をする女の子、
という世界線もあり得たはず。
でもアンは違いました👒
環境を憎まず
人を憎まず
明るく前向きに
人に優しく。
「あんたなんかいらない」
から
「あなたがいなければ」
に変わる。
自分もそうありたいと
思わずにはいられない程の
聖人である。
本当に素晴らしい女の子
アン・シャーリー。
四季版「赤毛のアン」
御覧になってみてください。
ぜひドゾー!(ノ・ω・)ノ ミミミ👩🦰👒👨🌾
Bye!
(1985年映画版)
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※※※後日の追記※※※地方旅公演感想※※↓↓
劇団四季赤毛のアン
評価評判レビュー口コミクチコミ感想あらすじ面白い