らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -67ページ目

第284話 仙台へ

携帯からの目次を作りました



元気の出た私は

スピードを吸いながら本を読み始めた。


活字を夢中で追っていたら

いつのまにか空は白んで夜が明けていた。


始発の新幹線で仙台に行くと約束していたのに

まだ何の準備も出来ていなかった。


そろそろ仕度をしようと思いながら

またスピードを吸った。


何かを始める前の仕切りとして

スピードを吸う癖がついていた。


ボストンバッグに荷物を詰める。

化粧をしてマニキュアを塗る。

体の隅々まで脱毛する。


その一つ一つが

スピードのせいで徹底的な作業になってしまい

えらく時間を要する。


スピードを吸うと

全てにおいて過剰になるのだ。


化粧は濃くなるし

装飾品はあるだけの物をつけて

ゴテゴテとケバイ印象になる。


鏡を見ながら

いつも『やりすぎた』と思うのだけど

なぜか毎回そのようになってしまう。


あっというまに時間が過ぎて

時計の針は午後の2時を指していた。


そろそろ家を出ようと思いながら

またスピードを吸った。


ほんの少しだけと

読みかけの本を開いたら

またハマってしまった。


その間

俊ちゃんから何度も電話があり

私は「そろそろ家をでるよ」と言っておきながら

なかなか実行に移せなかった。


スピードをしていると

その時している事にのみ集中力が向かってしまうからだ。


いよいよ家を出ないと終電に乗り遅れるという時間まで追い込まれて

私はようやく東京駅へ向かった。


グリーン席の切符を購入して

生暖かい風に吹かれながら

ホームで新幹線の到着を待った。


次の仕事までは一週間ある。

ようやくゆっくり一緒にいられる。


早く逢いたい。


彼に思いを馳せ始めると

気持ちは恋愛モードに突入して

頭の中は俊ちゃんのこと一色に染まった。


新幹線の中でも

数回トイレに立ちスピードを吸った。


暇さえあれば

そして一人になれる場所さえあれば

いつでもどこでもだった。


仙台駅についたのは真夜中で

少し肌寒くバッグの中から薄手のカーデガンを出して肩に羽織った。


タクシー乗り場に小走りで向かいながら

俊ちゃんに電話を入れた。


今日は仕事を休んでくれることになっている。


「今ついたよ! すぐに行くからね!」


「……遅すぎじゃねぇの……」


俊ちゃんからは微妙な反応が返ってくる。


「ごめんごめん! とにかく、もうすぐよ」


タクシーに乗り

俊ちゃんのマンションへ向かう。


胸が高鳴る。


逸る気持ちを抑えてインターホンを押した。


「久しぶり!! 逢いたかった!」


ドアが開いたと同時に

勢いよく俊ちゃんに飛びついた。



ごめーん。 前回のエントリーなんだけどコメント不可にしないで公開してしまったぁ。

全部コメントは読んだんだけど公開はしない方向で>< 本当にごめんなさぃ;

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