第002話 過干渉
原因はお母さんが部屋に入った事だった。
お母さんは私がいない時に
毎日部屋の隅から隅まで詮索していた。
それは子供の頃からの日常だった。
友達からのお手紙
交換日記
カバンの中
引き出しの中
洋服の小さなポケットの中まで
とにかく全てあらゆる物を調べられた。
「過干渉」
プライバシーなんてものは一切なかった。
子供にはそんなものは必要ないと
お母さんは思っていたんだと思う。
学校に行っている時も
塾に行っている時も
お風呂に入っている短い時間でさえ
私は安心する事はできなかった。
お母さんはご丁寧に
「何も悪い事はしていません」
と言いたいのか
部屋に入った証拠を必ず残していく。
お花が飾ってあったり
机の上が整頓されていたり。
自分を正当化するのだけは本当に天下一品だった。
毎日私は
「今日は何を見られたのか」
という不安を抱えて急いで部屋に戻る。
予想が裏切られる事は決してなく
部屋に入られた形跡を見つけた時の不愉快さは
喩えようがないものだった。
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