らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -276ページ目

第084話 刺青

ヒルトンホテルで

上等な赤ワインを飲みながらコース料理を食べ

和やかなムードで打ち解けた私達は

それから同伴で店に入った。


矢野さんも松浦さんも上機嫌で

「ドンペリだ!」「フルーツだ!」と
札びらを撒き散らし豪遊している。


ヤクザのバブルって途轍もないものなのかしら?
といつもながらに驚いてしまう。


私と松浦さんは
さらにアフターの約束もした。


松浦さんの行きつけのお寿司屋さんで待ち合わせをして
極上のお寿司をいくつかつまみ
おいしい日本酒を頂く。


「お腹いっぱいだし、だいぶ酔っちゃったみたぃ。」


私は甘えてしなだれかかる。


「どこかで休んでいくか?」


そんな風に聞くなんて
意外と紳士的なんだなぁと感心しながら
私は黙って頷いた。


歌舞伎町のど真ん中にある
『キャッスル』というシティホテルに私達は入った。


シャワーを浴びバスローブ姿になった私は

「やり捨てぽいされるのだけは嫌だからね。」

と、真面目な眼差しで松浦さんを見詰め
一応念を押す。


「そんな事するわけないだろ。」
松浦さんは優しく微笑んで私の肩を抱く。


「だって、松浦さんは彼女いっぱいいそーだし。
まぁ、とりあえずはその中の一人でもいいんだけどさ。
ちゃんと大事にしてくれる?」


「おまえに部屋を借りてやるよ。」


「え!本当?本当に本当?」


「兄弟の紹介してくれた女に嘘つけるわけないだろ?はっはっは」


「うわー!超うれしぃ!」


「少し時間かかるだろうから、部屋が決まるまではこのホテルに連泊してろよ。

まとめて金払っておくから、心配するな。」


予想を遥かに超える申し出に
私は有頂天になり
『約束よ』と小指を立てて

松浦さんの膝の上に座った。


松浦さんのシャツを脱がせると
両肩に和彫りの立派な刺青が現れた。


「うわー。すごいね。これ。」


「登り龍と下り龍だよ。」


「へぇ~、刺青入った人とHするの初めてだなぁ。」


「怖いか?」


「ううん。なんか映画みたいだよね。ふふふ」


笑いながら私達はベットに倒れこむ。


松浦さんのものを口に含もうとして
私はまた驚いてしまう。


「うわ!なーに。これ?」


あそこに丸いシコリの様なものが二つある。


一つはモロッコで入れてもらった真珠で
もう一つは刑務所に入っている時に
歯ブラシの柄の部分を球体に削り
自分で入れたのだと教えてくれた。


痛そうな話だなぁ、と思いながら
「これって気持ちいいのかなぁ?うふふ」
そう言って松浦さんの上に腰を沈める。


別に普通のと何も変わらない。


特別なかんじは全然しないけれど

私は松浦さんを喜ばせようと
「すごーぃ。コリコリしてて気持ちぃぃよぉ」
と言ってあげた。


松浦さんはわりと早くて

私は煙草に火をつけながら

『ヤクザ楽勝♪』

と心の中でほくそえんだ。


ryu


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