らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -271ページ目

第089話 宅配裏ビデオ

部屋の壁三面には
天井まである棚が並んでいて
中にはぎっしりとビデオテープが入っている。


沖縄訛りのある男の子が
電話番から渡された紙を見ながらビデオを探し出し
運転手に渡すとすぐに配達に出かけていく。


みんな慣れているからか
誰もモニターのAVを見たりはしていない。


私一人が興味深々で
チラチラと盗み見ている。


パパはその場にいる全員に
私の事を「俺の女だ。」と紹介した。


その瞬間から
私は『姐さん』と呼ばれはじめる。


私はこの『姐さん』と呼ばれる事に
無類の快感を覚えていて
すっかり顎が上がってしまう。


パパの寵愛を一身に受け
子分達はみんな私に平伏す。


ふふ。いい気分。


次から次とかかってくる電話に
電話番の男は忙しなく
紙に注文番号と客の住所を書き殴っている。


「それにしても忙しいんだねぇ~。」


山積にされている
ポスティング用の裏ビデオのちらしを手に取って見る。


「このタイトル! よくもまぁこんなエゲツないタイトル思いつくね。
超うけるんだけど。きゃはは」


このタイトルを見たら男だったら絶対に飛びつく。
それも電話1本で届けてくれるのだ。


男の欲望をよく理解している私は
これは旨い商売だなぁ。

と深く納得してしまう。


その時
パパの携帯に一本の電話が入り
急にパパの顔が険しくなる。


「どういう事だ?」


「ちゃんと説明せんかい!!」


パパの声が大きくなり
口調が荒くなっていく。


私はそういうパパをあまり見た事がないので
緊張して思わず身が縮む。


「ふざけるな!! てめーの店にバキュームカーで糞ばらまくぞ!!」


パパがすごい剣幕で怒鳴りつける。

その迫力はまさしく本物だ。


私はビックリ仰天して目を見開く。


『これがパパ?』


信じられない気持ちで唖然としてしまう。

見てはいけないものを見てしまったかんじだ。


恐る恐るパパの方を窺がうと
血走った目で私の事をジロっと睨みつけた。


yakuza


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