らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -270ページ目

第090話 豹変

パパが電話を切り

異様な静寂が部屋を包み込む。


いつも優しいパパのあまりの豹変ぶりに

どうすればいいのかわからず

私は場違いな作り笑いをしてしまう。


「あはは どしたの? パパったら…。」

自分でも顔が引き攣っているのがわかる。


「ごめんごめん! びっくりしたか? はっはっは」


パパはもういつもの調子に戻っていて

私の頭をポンと叩きながら

「よし! 次行くか。」

といきなり切り出した。


「ごわさす!!」

と、またみんなが挨拶をして

パパがさっさと部屋を出ていこうとするので

私も慌ててついていく。


ベンツに乗り込みもう一度

「さっきの電話なんだったの?」

と聞いてみる。


どういう理由があると

あそこまで怒るのかを知っておきたい。


「不動産とちょっと揉めてたんだよ。

おまえの部屋を早く決めなきゃいけないだろ。」


「えっ? 私の部屋の事で喧嘩してたの?」


「喧嘩じゃないでしょ? ちょっとクレームつけただけだろ? はっはっは」

とパパはおちゃらけながら私の手を握ってくる。


笑えない冗談だなぁ。

と思いながらも

愛想笑いをしてパパの手を握り返す。


電話の内容はよくわからないけれど

部屋を借りる前の段階でクレームって…。

しかも、糞ばらまくぞ!って…。

…ありえない話の様な気がする。


さっきの怖いパパと

いつもの優しいパパ

どっちが本当なんだろう…。


さっきのパパの印象が強烈に残ってしまい

なんとなく不安になる。


ベンツは新宿方面に戻り

職安通り沿いのマンションの下で停まった。


「パパ、ここは?」


「女売ってるとこ。」


「ホテトルの事務所?」


「そうそう。 まりもが働くところだよ。」



「 え?! 」


daa


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