らぶどろっぷ【元AV嬢の私小説】 -266ページ目

第094話 お金の流れ

私はますます極道の世界に深入りしていった。


本家の姐さんに

実の子の様に可愛がってもらい

私はすっかり姐さんになついている。


姐さんは私の事を素直で良い子だと言ってくれる。


実のお母さんとも

こんな風に仲良くできればいいのだけど

私にはそれが出来ないから

姐さんを母親の代償にしているのかもしれない。


そういえば

パパはお父さんと同じ歳だ。


私は隠れファザコンだと自覚していて

やっぱりパパにも

無意識の内に父親像を求めているのかもしれない。


お昼は姐さんの趣味のパチンコに付き合い
夜はホテトルの事務所で電話番の手伝いするようになった。


裏ビデオの事務所もホテトルの事務所も

その他のよくわからない仕事も

終わるのは朝の4時頃で
それから若い衆や運転手などが全員

本家の親分宅に集合する。


そこで全ての売り上げが回収され

みんなに日払いで給料が渡される。


親分の金庫には

毎日8桁の現金が搬入されていく。



ホテトルの売り上げは

一日、150万から200万程だった。

『落とし』と呼ばれるお金の回収は
全ての女の子が仕事から帰ってきた後
まとめておこなわれる。

女の子は一人平均10本という仕事をこなしていて

1本につき1万円をお店側に落とさなければならない。

つまり

一人の女の子から10万円を搾取している事になる。

お客は性欲と引き換えにホテトル嬢にお金を払う。

ホテトル嬢が自分の体と引き換えに得たお金はヤクザに搾取される。

ヤクザが搾取したお金は私みたいな小娘に貢がれる。

最近の私は何にお金を使っているかというと
姐さんが毛皮だとか貴金属の卸しをしているから
そういうものを安く譲ってもらっている。


つまり

私のお金は姐さんに流れている。

姐さんは店の女の子にも
毛皮やロレックスや宝石を分割で売ってあげる。

女の子達は心の虚空を埋めるために

それらを買ってつかのまの充足を得ている。


分割で支払いをするから

店を辞める事は出来ないし

毎日仕事に来るようになる。

お金の流れはシビアなものだ。

お金は力のある人の所に集まる。


テーブルの上に積み上げられていく現金の山を見ながら

ふう・・・とため息が漏れた。


jimusyo


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