第128話 現実の終わり
男優は日産の青いスポーツカーに乗っていた。
走りやの間では憧れの車種で
エンジンやマフラーを改造しているんだとか
車の話をしばらくされたけれど
私にはよくわからなかった。
「まりもってなんかドラックする人?」
家に向かう道のりで唐突にそう聞かれた。
「うーん、ハッパくらいしかした事ないけど。」
「へ~、俺も好きなんだ。 一緒にやらない?」
「いいけど・・・持ってるの?」
「ま~なんでも持ってるよ。」
「てか、持ち歩いてるのぉ?」
「うん、今も持ってるよ。あとで見せてやるな。」
男優はそう言い
私はだまって頷いた。
部屋につくと
男はバックの中から
円筒状の箱を取り出した。
短い万華鏡の様な形だ。
蓋の部分に鏡がついていて
中には爪切りとか
めんぼうなどが入っている。
鏡の部分に細工がしてあり
ミラーをはずすと上げ底になっていて
いろいろな薬物が入っていた。
ガラス瓶に入った白い粉末
青い錠剤のシート
小さく折りたたまれたアルミの包み紙
ビニールのパケに入ったハッパ。
私がだまって見ていると
ハッパを取り出し
薄い紙に綺麗に巻き込んで
一本のジョイントを作った。
「へぇぇ~、そうやって作るんだぁ。
器用だね~」
「おまえは、いつもどうやってるの? パイプ?」
「ううん、煙草の葉っぱを抜いて混ぜ込んでやってた。」
「そっか、よし、出来た。吸おうぜ。」
男優が火をつけたジョイントを吸い込み
ニヤリと笑って私に手渡す。
私も吸い込んで
肺の中いっぱいに煙を充満させて息を止める。
すぐにクラクラになり
力が抜けて体が重くなる。
いつもと効き方が全然違う。
私のやっているやつは
もっとマイルドで
一服ではこんなにガツンとは効かない。
何かが混ざっているのかもしれない。
男優は勝手に部屋の電気を消して
私の上に覆いかぶさってくる。
私は無抵抗に
男のキスを受け入れる。
もうどうなってもいいと思う。
そのままベットに倒れこみ
私は男優とSEXした。
男は
仕事で本番やらない子とSEXするのはすごく興奮する。
とかそういう意味の事を言ったと思う。
記憶は曖昧なのだけど
この時のSEXは悪くはなかった。
私は夢中で男にしがみ付き
全てを忘れて
SEXに没頭した。
男は私の口の中で果てた。
普通じゃないと思った。
口の中が気持ち悪くて
何か飲んでスッキリしたかったし
煙草も吸いたかったけれど
動けなかった。
このまま寝て
ずっと目が覚めなければいいのにと思った。
何かを考えると
涙が出そうだったから
とにかく何も考えずに寝てしまおうと思った。
どのくらい時間がたったのかはわからない。
電気がついた気配を感じたが
私はそのまま眠っていた。
「まりも・・・・・・誰かいるよ?」
男優がそう言って私の体を揺すった。
ハァ・・・・ため息。
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