大阪農林会館の全景です。

10月26日に「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」(イケフェス大阪)に行って来ました。今年は前回の記事のカプセルイン大阪を含めて3つのプログラムに当選しました。今回はその2つ目の当選した建物です。

大阪農林会館は地下鉄堺筋本町駅から南に12分程歩いた場所に有ります。レトロ感のあるいい外観ですね。1階の家具店とイタリアンレストランは閉まっていました。少し残念です。

東側にある正面エントランスです。

イケフェス大阪は2014年から始まり今年で11年目です。私は3年前程前におこなっていることを知り参加し今年で3年目です。昨年は169件の建物が参加し約6万人参加されたそうです。さっそく建物の中に入りセミナー会場のある屋上に向かいます。

此方の大阪農林会館は1930年(昭和5年)に三菱合資会社地所部が設計されました。此方の三菱地所にはジョサイア・コンドルや曽根達蔵等の有名な建築家が在籍されていたそうです。その後農林水産省のOBの方々が買い取って戦争後の食料の配給所にされます。そして1970年頃に不動産屋さんが買取り現在のような貸店舗ビルとなりました。戦後の食糧難の時代では大切な場所だったと思います。

1階のロビーです。

建物に入ると外観と変わってモダンな市松模様の床と大きな柱時計が有りました。柱時計は阿部式の親子時計でスタッフの方が朝にネジを巻かれるそうです。現在も動いているのは珍しいとセミナーで教わりました。凄く存在感のあるいい時計ですね。

会場へは階段は使わずエレベーターで5階に上がります。しかし階段は右側に有り見ておくことにしました。

階段の全体です。

階段も手摺も当時のままだそうです。竣工してから今年で94年の建物ですが階段も手摺も綺麗なままで驚きです。いかにこの建物が大切に使われてきたのかが分かります。階段下の照明もいいですね。

階段の柱です。

当時の柱の彫刻も残されています。木彫りの模様を浮かせるために周りを全て削っているように思われます。凄く手間のかかる作業ですね。さすが大大阪時代の建物です。

5階の共用廊下です。

屋上やセミナー会場の塔屋部分は撮影禁止でしたので写真は申し訳ないですがありません。セミナーでは先程の建物の歴史や各設備の詳細など興味深い話が沢山聞けありがとうございました。そして30分程の話の後ビル内を散策しました。

店舗は現在は60店舗あるそうです。見て回ると婦人用の衣料や雑貨等の店舗が多かったです。折角なので私は文具雑貨店でレトロな置物を購入しました。

地下の店舗です。

1階まで階段で降りると地下が見えたので降りてみます。地下にも店舗が有りました。地下の床はグレー色ですね。何かの写真展が行われていました。

当時の金庫です。

各階には場所は違いますが金庫が有ります。見つけるのは楽しかったですが現在は内部は貸し倉庫とのことです。当時、内部には何が入っていたのか興味が有りますね。廊下に金庫があるのは不思議と思われますが当時はワンフロアーだったそうです。

5階部分のEVホールです。

各階のEVホールのデザインは違いますが5階のホールの天井は鉄板材に模様を型どった部分に白色を塗っています。この方式は腐食しやすくこのように綺麗に残されているのは珍しいとセミナーでは仰有っていました。シャンデリアもオシャレですね。

1階部分の窓回りです。

建物を出て外観を改めて見学しました。1階の窓の柵は当時のものでしょうか。部分的に欠けていましたが細かい細工です。建物廻りの柵も先が尖り中に入れないようになっています。さすが元は配給所のあった建物ですね。

本当にいい建物でした。又、再訪したいと思います。次は東隣にある原田産業ビルに行くことにしました。

ドトールのモーニングです。

最後に長堀にあるドトールコーヒーのモーニングです。早く着きすぎたので此方で時間を過ごしました。美味しかったです。

では次回に続きます。