登場人物
メフメット:サッカー仲間
エリク:クラスメイト
ペアになってくれたお兄さん:メフメットの友達
8.お兄さんと折り紙を折ろう
また6年生が1年生の教室に来て一緒に図工をする授業があった。立ちあがってお兄さんお姉さんを探していると、前から1年生を探しているお兄さんが現れた。あ、メフメット君の友達だ!前に休み時間サッカーをする時に審判をしてくれたお兄さんだ。最近は一緒にサッカーもしている。お兄さんは「ペアになろう!」と声をかけてくれた。お兄さんと僕は長い机に一緒に座った。すると前にはエリクと知らないお兄さんがペアになって座った。そこでその4人で一緒に作業することにした。各ペアに大きな正方形の色紙が配られた。見た瞬間すぐに分かった。これは大きな折り紙だ。お兄さん達はパソコンを使って折り紙の折り方を調べてくれた。そして4人で紙飛行機を作ることに決めた。僕とペアになったお兄さんはエリクとペアになったお兄さんに「さくとは日本人だから折り紙は得意なはずだよ。」と言った。エリクもにっこり笑って僕を見た。すごく嬉しかった。その後もお兄さんは折り方に行き詰まると「さくと、ここ分かる?」と聞いてくれた。すぐに「こうだよ!」と僕が教えると、お兄さんは「わー!すごい!ありがとう!」と感心したように言ってくれた。久しぶりに僕大活躍。そして、よく飛ぶ大きな紙飛行機が完成した。