小学1年生のフィンランド留学体験記 第四章 2月 9.レーナ先生の補習クラス | フィンランドに1年住んでみる(在外研究)

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~子連れフィンランド滞在記~
1年間家族でフィンランドに住みました(2022年10月〜2023年10月)。
準備からフィンランド生活について思ったこと、
感じたことの記録
趣味の4コマを投稿中

 

登場人物

レーナ先生:フィンランド語習得サポートのスペシャリスト

アイダ:クラスメイト

 

9.レーナ先生の補習クラス

 

 とっても優しいレーナ先生は週に1回ある算数とフィンランド語の補習クラスの先生だ。長いブロンドの髪に目は綺麗な青。首からはカスタネットを下げているけれど、一度も先生が使っているところを見たことがない。ただ、「カスタネット貸してー!触りたい!」と子供がいつも寄っていく。先生は一度僕にもカスタネットを貸してくれたことがある。レーナ先生はいつもニコニコしていて、話し方もやわらかいからクラスメイトにも大人気だ。お母さんから聞いたけど、レーナ先生はフィンランド語習得サポートのスペシャリストらしい。だから、授業があんなに楽しいんだ!レーナ先生の補習クラスは毎週水曜日の3時間目に行われて、毎回10人の1年生が参加している。僕は2月から参加することになった。10人の1年生の中にはいつもちょっかいをかけてくるアイダがいる。隣の席になることが多いのだけれど、何をしても注意ばかりしてくる。例えば、算数のプリントを早く進めている時とか、ページめくるのが少し遅れてしまった時とか。僕が教室で拾ったくっつけるマジック(粘着タック)を欲しがって、僕が隠すと、勝手に僕の筆箱を開けたりもする。じゃあ、僕もアイダの筆箱勝手に開けちゃおうと思ってアイダの筆箱に手を伸ばすと怒られた。アイダは僕の椅子も触って来るから、椅子がぐらぐら動いて嫌なんだけど、僕がアイダの椅子を触ると怒る。なんだよ、自分は勝手に何でもしていいのかよ。アイダの隣嫌だなと思って床で勉強をし始めると、今度は先生に「先生から見えないから今の時間は椅子に座ってね。」と言われてしまった。あぁ、席替えしたい。

レーナ先生の算数の授業は数字ブロックを使うゲームが多い。この前は足したら10になる数のゲームをした。僕がサイコロを転がして4が出たとする。そしたら6とかかれたウサギのブロックの上に4のブロックを置く。全部のうさぎのお腹の上にブロックを置けたらおしまいだ。フィンランド語の勉強では先生が見せたカードに描かれている絵が何をしているのか答えている。食べる、飲む、寝るなどの動詞の書き取りもしている。