12.日本人は僕の誇りだ!
僕が帰りの支度をしていた時、高学年の男の子2人が英語で「どこの出身?」と話しかけてきた。「日本」と答えると、馬鹿にしたように笑い出し、去って行った。僕はその2人の態度がとても頭にきた。この前迎えに来てくれたお母さんもフィンランド人の高学年の男の子たちに馬鹿にされたように笑われたって言っていたけど、同じやつかもしれない。でも、そんなムカムカした気持ちはサッカーワールドカップ日本代表選手が吹き飛ばしてくれた。カタール大会で日本があの強いスペインに2-1で勝利。しかも、ロッカールームをとてもきれいに片付けて、「ありがとう」って折り鶴も置いていったんだ。僕は日本代表選手が誇らしいと思った。日本は良い国だ。あの男の子2人に日本人だからってばかにされてたまるものか。次の日は日本代表選手のことを考えながら胸を張って登校した。僕はどんな国の人にでも優しい人でいたい。