例えば電車のマナーの悪い女子高生のマナー向上を計るとしたらどんな方法が効果的だろう。
いくら大人が「電車内で座り込んではいけない」「携帯電話の通話はいけない」「大声で話してはいけない」と、叱ったりポスターなんかで呼びかけても、私はあまり効果は無いと思う。
じゃぁどうすればいいか。
女子高生、特に女の子は仲間意識が強い生き物。仲間と同じような格好をして、同じ持ち物を持って、"共通"することに強い義務と優越感を感じている。そして『はぶられる』ことを強烈に嫌がる特徴がある。
仲間からはぶられるのを嫌う→つまり、同じような格好をした同じような特徴をもつ女子高生から注意を受ける事、これは仲間からはぶられているのと同じような状況にあることになる。ここで重要なのは、注意を受ける側より注意をする側の方が人数が多い事、である。もし2vs1の状況であると、その注意をする1人の女子高生の立場が弱くなってしまう。仲間意識の強い女子高生という設定上、仲間で何かしかけてこない人間は『おかしい』からである。たいてい「なにあいつきも~~い」で終わる。
だから、
(電車内でしゃがみこんで、大声で話す女子高生二人)
A子「マジあいつ、むかつくんだけど~~~」
B子「てか、それありえなくな~~いギャハハハ!」
(そこに現る謎の4人組の女子高生!)
C子「ちょっとあんたらさ~~電車ン中で座るのちょ~~キモイんだけどぉ」
D子「でかい声出してさ~~誰もアンタらの話なんか聞きたくね~~つうの」
E子「まじキモ~~そんなんやってる女子高生まだいたんだ~~」
F子「他のお客さんの迷惑になるのわかんねーの?頭わりぃな~~」
(女子高生4人組去る)
A子「…は?なにあいつら」
B子「…まじびびったし~」
とまぁ、ぶつぶつ言っても次からはマナーを守ろうという意識が出てくるはず。
上のやりとりで、女子高生A、Bのプライドはズタズタである。ここで重要なのは、女子高生CDEFの言動である。あくまでも女子高生ABと同じような喋り口調で話し、そして反撃されるタネをまかないこと。そのタネとは、容姿であったり、話の内容についてだったりする。つまり女子高生ABのマナーの悪さの指摘以外の事を口に出す事は絶対にタブーなのだ。
こんなんが広まってくれればいいな~~と、日々マナーの悪い乗客を見る度に私は考えてしまうのでした★