理想の娘にはなれなかった

 

 

父と母、家族と自分を語る対談です。

 

秋吉久美子さんは1954年生まれ

下重暁子さんは1936年生まれ

 

親子には年が近く姉妹にしては年が離れているお二人の、物心ついた時から現在までのあれこれ、親を見送ることについて語り合っておられます。

 

秋吉さんの母はすい臓がんで亡くなり、下重さんの母は脳梗塞で亡くなられたとのこと。それぞれ女優やアナウンサーとして活躍されていた時期に、悩んでいたことやうれしかったこと、親が自分をどう見ていたのだろうかと振り返っています。

 

下重さんの父は陸軍の将校で母は大地主の娘、再婚同士で結婚されたそうです。愛情深い母に甘やかされたと話されています。

 

秋吉さんにとって母とは仲良し一心同体の存在。大学進学せずに女優の道を進むことで、母が失望したことに後ろめたさを感じたとのことです。

 

秋吉さんも下重さんも、親に愛され大切に育ててもらったと感謝されていますが、それでも、気持ちのすれ違いなどもあり、冷静に見ることができるようになったのは亡くなって10年くらい後とか。

 

親は「毒親」ではなかった。「毒気」があったとは思わないけど、夢を託されたようで重荷だったそう‥

 

 

親が「重荷」になる時が、親子の力関係が逆転する時でしょうか。題名の『母を葬る』を見た時、なぜか闇に葬るという言葉を連想してしまいました。葬るといっても、葬式や埋葬のハウツー物ではないです。母との関わりを思い出し、俯瞰するように客観的に考えることで、区切りをつけようとされているようにも感じました。