読むと身も心もやわらぐ時代小説

切腹を命じられた武士を、お梅は療治できるのか?

 

お梅の「おもみいたします」シリーズ

 

5歳の時に光を失い、揉み療治を生業としているお梅。市井の人々に大評判で、1年先まで申し込みが埋まっています。

 

相棒の十丸(トオマル)は盲導犬のような存在で、目の見える人には白い大きな犬に見えるけど、実は妖し物の怪の存在で、お梅には垂髪の少年に見え、声でなく意識で会話します。いつもお梅のそばにいて辛口のアドバイスして支えてくれます。

 

十丸が「爺さま」と呼ぶお梅の先生は、揉み師としての技を教えてくれ励まし救ってくれた存在。人からは、年寄りでぼさぼさの天竺鼠に見えるらしい。

 

ある日、すぐに揉みに来てほしいと武家が大金払って依頼に来ます。お梅は予約が埋まっているからと断りますが、渋々引き受け武家宅に行くと‥

 

切腹を命じられた若き当主の腕が激痛で動かせないから、切腹するために腕を揉んで動かせるようにしてほしいと頼まれます。が、速攻お梅は断ります。死ぬために痛みを取って動けるようにするなんて、やりたくない。

 

やる、やらないと話しているうちに、お梅は思いもよらない事情を知ります。無実なのに罪を着せられ、見せしめのため切腹を命じられたことがわかり、驚愕。

 

切腹なんて、ダメ。

死なせてはいけない、ゼッタイ。

なにか救う方法があるはず!

 

お梅は、相棒の十丸や先生の天竺鼠の知恵と助けを借り、意外な方向から解決の糸口を見つけます‥

が、円満解決、皆がハッピーとはならず哀しく切ない結末に涙。

 

 

前半はゆっくりペースで話が進み、どの方向に着地するのかつかみきれずにいると、後半からハイペースでぐいぐい盛り上がり、予想の斜め上を行く展開、最終的にこう来たかーと唸りました。

 

1作目をとばして2作目から読むという相変わらず雑な読書。シリーズ物かどうかも確かめず袖振り合うも他生の縁方式で本を借りてしまう。

 

最近〝梅〟という言葉でつながっている気がします。今回の主人公の「お梅」。昨日は梅の庭園。その前は菅原道真と梅。スーパーにも梅の実が並び始めましたし、そろそろ梅雨入りでしょうか。