遺灰をヨーロッパに運ぶ際に必要なこと | フラメンコダンサー松本真理子のブログ

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松本真理子@Mariフラメンコ教室ですおとめ座

先週水曜日に亡くなったアルバロは、スペインの保険会社に約20年間

保険を払い続けてきました。

日本で何かあった時のために。

そして、何度も保険会社に確認しました。

「日本でたくさん仕事をしているけど、この保険は有効ですか?」

「大丈夫、問題ありません」

何も疑うことなく、保険を払い続けていましたので

アルバロが亡くなった時、スペインの保険会社が

彼の遺体をスペインに搬送する予定で進んでいましたアップ


私は木曜日に東京に移動して

その搬送に関する書類手続きの手伝いをして

すぐ大阪に戻る予定でした。


それが、木曜日の深夜に一転して

アルバロは日本に長く移住していたため

保険対象外になるから移送搬送のみならず

一切の費用をださないと言ってきましたプンプン

遺体搬送の費用は100万円以上かかり高額なため

火葬して遺骨をスペインに運ぶことになりました。

これから訴訟をおこすようですが

まずはアルバロの遺骨を待っているスペインの家族のために

必要な手続きに動きましたメラメラ


普通なら、病院で亡くなると死体火葬許可書の手続きは

葬儀社がしてくれます。

ですが、当初遺体はスペインに搬送する予定だったため

アルバロの遺体は羽田空港の特別な場所に保管されていて

その遺体を火葬場に搬送する手続きと

死体火葬許可書を取得する手続きに追われましたあせる


これが想像以上に大変で、大阪に戻ることが出来なくなりました。


運のいいことに、アルバロの甥の子のギタリスト ファ二が

東京で働いていたため、必要な書類のサインをしてもらうことが出来ましたが

もし彼がいなければ、手続きにもっと時間がかかっていたことは確かです叫び


日曜日に、家族の委任状をもったアルバロの甥のダビ・ラゴスが来日し

月曜日に、アルバロの遺体を火葬場に搬送して

火葬は水曜日の午後にすることで動いていましたので

火曜日に一度大阪に戻ろうと計画していましたキラキラ


アルバロの遺骨をロンドン経由でスペインに運ぶため

空港のセキュリティーで必要な書類が足りているか

再度確認しようとスペイン大使館に電話したところ

意外な事実が発覚しましたドクロ


「ヨーロッパに遺骨が持ち込めないのはご存じですよね?


遺灰にすれば持ち込めますが

遺骨はどんな書類を揃えても無理だと思います」


えっはてなマークはてなマークはてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク


日本では、火葬するイコール遺骨になるのが普通です。

遺灰にするのは、特別な処理が必要です。

ですが、ヨーロッパでは火葬するイコール遺灰になるのが

普通だと言うのです。


その違いを誰も知りませんでした汗


アルバロの担当をしてくれていたスペイン大使館の

スペイン人男性すらも知らなかったんです汗


運のいいことに、たまたま席をはずしていた担当者の代わりに

話をきいてくれた日本人女性が教えてくれた事実に感謝しますラブラブ


もし、このことを知らなければアルバロの遺骨は

ロンドンの空港で没収されていたでしょう。

考えるだけでぞっとします。


そして急きょ火葬を火曜日に変更して

遺灰処理の手続きに走りましたアップ


ダビは、木曜日の朝のフライトで帰国することになっていましたから

水曜日までに遺灰処理手続きと必要な書類をすべて揃える必要があり

また大阪に戻ることが出来なくなりましたあせる


遺灰をヨーロッパに運ぶ際に必要な書類は以下になります。

・死体検案書
・死体火葬許可書
・火葬終了書
・遺灰証明書
・粉骨証明書

これらは、日本語と英語、スペイン語が必要で

更にスペイン大使館の承認印も必要でしたから

本当に時間がかかりました。

また、遺灰のはいった容器には

「アルバロの遺灰」と書かれた日本語、英語、スペイン語と

遺灰処理した会社の名前と住所の日本語と英語、印鑑も必要です。


航空会社にも確認の電話をして

100%確実に遺灰を運べるよう動きましたメラメラ


こうして、アルバロの遺灰は

日本時間の今朝9時前に

へレスに無事に着いたと連絡がありました手紙


たくさんの方のサポートに、心から感謝申し上げますラブラブ