旅の記録はコラージュで。 | スケッチブックと旅をして

スケッチブックと旅をして

シンガポール、フィンランド、ドイツ、スペインのマヨルカ島などに住み、現在ギリシャのロドス島に住んでいます。スケッチブック、色鉛筆、水彩絵の具を持って、日々目に留まったものや旅先で心に残った風景を書き留めています。

旅をしている時こそ、旅先で見た景色や気に留めたものを絵に描きたいものだが…、旅の目的がスケッチ以外にあり、さらに滞在期間が長いと、スケッチブックに描きたいことは増える一方なのに、観光やら旅の目的を果たすことに忙しく、絵を描く時間が足りないということがよくある。


最近では、旅はそういうものだと割り切り、旅先で集めた地図やら紙類をペタペタ貼って、所感を書くだけで十分だと思うようにしている。


一時帰国をして早10日。子どもが日本の学校に一時転入するために必要なものを買い揃えたり、プールの授業に参加すべく医療機関を3箇所もまわったり(日本の子どもたちは学年始めに健康診断を済ませているので必要がないのだが、転入生はそうはいかないのだ)、私自身の親知らずを抜いたり、とバタバタして、モレスキンノートを開く余裕があまりない。


この10日のモレスキンノートの進捗は、わずか見開き2ページ。1ページ目は、子どもからのリクエストで行った東京スカイツリーでもらってきたパンフレットを貼ったコラージュ。



何を隠そう私は高所恐怖症なので、親子で入場券に5,000円も払って、あんなに怖い思いをする必要があったのか、母の愛とは子どものために地上450メートルまで上がり、恐怖に震えながらも下界を眺めるほど寛大でなければならないのか、と、恨みがましく思いながらも、パンフレットを切り貼りしたページは爽やかにまとまってしまった。


またある日は、東京に戻ったら必ず寄ろうと決めていた森田Miwさんのお店に立ち寄ったら、まさかのご本人にお会いでき、持っていたモレスキンノートにサインをいただいた。



10日で4ページも進めばわるくないが、ほぼ他人(スカイツリーのパンフレットのデザイナーさんや、森田Miwさん)が描いてくださっているではないか!


そんな東京での日々。もう少し落ち着いたら、絵を描きたいものだ。ただ、絵日記や旅の記録は鮮度が大切だと思うので…(日が経つにつれ、別に描くほどのことではないかもと思うようになってしまうため)、コラージュ、平たく言えば切り貼りででもタイムリーに残しておきたいのだ。