こんにちは、鞠小路スタイル京都教室の浅井です。
鞠小路スタイルの着付けの手順はよくできていて、
着物を初めて着付ける人でも手順通りに手を動かせば、けっこう綺麗に仕上がるのがすごいところです。
講師になりたての頃、「本当に綺麗に着付けしてくださるなぁ」と生徒さんを目の前に内心少し驚いたりしていました。
今だから言えることですが…
この手順は、代表田中の着付けを再現できるよう考えられた手順です。
と言っても、田中がこの手順通りに着付けているわけではありません。
田中の着付けに近い着付けを再現するために、
「誰も間違わないように」
「誤解のないように」
手の動かし方や表現を厳選して文章化したのが、初級コースや着せつけ入門コースでお伝えした手順です。
だから手順の理由を知らなくても、その通りに手を動かせば、かなりいい感じに着付けができます。
ですが、着付けができるようになってくると目が肥えてきて、
色々と気になる箇所が増えていくもの。
「もっと確実に綺麗に着たい」
「もっと確実に着心地よく着せたい」
そう思うようになっていきます。
そんな皆さんに受講していただいてきたのが、
【きものの学校】「自分で着るを徹底解剖!」と「人に着せる~無重力編~」です。
これらのレッスンでは、手順の目的についてもお伝えしてきました。
「なぜするのか」「どういう目的なのか」を知り、意図して手を動かすと、
今までと同じ手順をしているようでも仕上がりや着心地が明らかに良くなります。
また、もっと目的通りになるように、更に詳細に手の動かし方もお伝えしました。
そうすると、一見「手順が増えた」という印象になりますが、
ちょっと違っていて。
この「増えた手順」のようなものは、あくまでも推奨の手の動かし方なんです。
目的通りになるなら、手の動かし方は違っていてもいいんです。
でも、「目的通りになるように自分で考えてね!」では難しすぎるので、
やはり「誰でも間違いなく」出来るように、田中が検証を重ねて手の動かし方を考案しました。
その手の動かし方をすれば、目的通りになりやすい。
だけど、手の動かし方だけを追っていただくために考案されたのではありません。
「何のためにしていて、結果どうなればいいのか」というところが大事なんです。
そして田中の本当の着付けを再現するには、「覚えて手を動かす」だけでなく、
感覚も必要になってきます。
視覚で、布目や布の状態、身体をよく見たり、
手の感覚で、「落ちそう?」「安定した!」を感じたり、
身体の感覚で「重い」「軽くなった!」を感じたり、
人間が持つ感覚をフルに使います。
人間の感覚ってすごいもので、
「落ちそう」と思ったら無意識に持ち上げたり、引っ張ったりします。
本当に無意識で。
人間のセンサーはかなり性能がいいんですよね。
そのセンサーを無意識でなく、意識して使えると、
「安定している」というのがわかるようになるんです。
そのセンサーを使えるようになるには経験、というか、訓練が必要です。
代表田中が直接ご指導する【田中千衣子の継続講座】は、
まさに道場。
厳しくはないんですよ。
レッスンはいつも笑い声が絶えず、盛り上がっていて、
受講生さんたちは和気藹々と自由に楽しくレッスンを受けてくださっています。
でも内容はけっこう修業。
布の状態を比較して、布を見る目を養ったり、
布を持った時の感覚、着せてもらった時の感覚を比較して、
「安定してる」「軽い」とはどういうことかを体感して覚えていただいたり。
センサーを育てて、使えるように、丁寧に丁寧に進められています。
時間がかかったり、難しいと感じることもあるかもしれません。
でも人間だからわかること、出来ることなんです。
一度掴めたら、もう大丈夫です。
掴んでいただけるまで、田中がお伝えし続けます。
本当の鞠小路スタイルの着付け、
本来の着物の着付けを習得しに来てください。
【田中千衣子の継続講座】
詳細とお申し込みはこちらから。
https://ameblo.jp/marikoji-style/entry-12334627157.html