こんにちは。
鞠小路スタイル東京教室の小林です。
着物の良さの1つに、柄の美しさがあります。
着物や帯の柄は、「文様」と呼ばれて位の高さを表したり
縁起の良さや、動植物にも意味合いを持たせたりしてます。
普段何気なく着てる着物や帯の柄にどんな意味があるのか、
一部を見てみたいと思います。
着物や帯の柄 松竹梅
松竹梅は、「冬でも緑を絶やさない松、寒中でもまっすぐ伸びる竹、早春に花を咲かせる梅」という中国の言葉からきているおめでたい文様です。
3つ揃った組み合わせは吉祥文様といっておめでたい文様の代表でもありますが、
松、竹、梅はそれぞれ単独でも吉祥文様として広く使われてます。
![IMG_8013](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.marikoji-style.com%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F01%2FIMG_8013-e1452311205204-225x300.jpg)
松竹梅3つ揃った文様。
松の文様。
![image](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.marikoji-style.com%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F02%2Fimage29-e1454922690551-225x300.jpeg)
梅は写実的なものから、花だけ型どったものまでいろんなバリエーションがあります。
着物や帯の柄 貝桶文(かいおけもん)
「貝合わせ」という平安時代の貴族の遊びで、トランプの神経衰弱のように対の貝殻を探して合わせる遊びに使われる貝を入れておく「貝桶」の文様です。
二枚貝は殻が他の貝と決して合わないことから婚礼調度品として欠かせなかったものです。
![IMG_8001](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.marikoji-style.com%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F01%2FIMG_8001-e1452311160664-225x300.jpg)
貝桶も2つで1対、なので対で描かれ、紐で結ぶので紐も描かれます。
着物や帯の柄 桜
日本の代表的な花であり、文学や美術にも登場します。
八重桜や枝垂桜など種類も多く、花や花びらを文様化したものも多くあります。
写実的に書かれたもの以外は季節を問わず着られます。
枝垂桜。
満開の桜。
文様化された桜。
着物や帯の柄 菊
菊は中国から薬草として伝わってきて、長寿を象徴する代表的な花です。
秋の花ですが、写実的でないものは季節を問わず着られます。
![image](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.marikoji-style.com%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F11%2Fimage8-e1479120215611-225x300.jpeg)
花びらを大きくした乱菊文様。
着物や帯の柄 葡萄
沢山実が付くことから豊穣を表し縁起の良い柄とされてます。
着物や帯の柄 水仙
仙人の「仙」の文字が吉兆を意味して瑞花(豊年の前兆となるめでたい花)とされてきました。
着物や帯の柄 麻の葉
麻の葉は丈夫ですくすくと育つことから、縁起の良い柄とされています。
着物や帯の柄 桐
中国では、空想上の鳥「鳳凰」が棲む木として格式のある文様とされてました。
図案化されて「五三の桐」などの家紋としても有名です。
文様の数は数え切れない程あるのでたくさん覚えるのは大変ですが、
今持ってる着物の文様の意味がわかると、コーディネートにストーリー性を持たせたり、より着物を楽しめます。