木曜日、出張で伺った防災科学技術研究所の続きです。

参照:2023年12月7日

こちらの研究所では、地震の研究も大きな柱の1つです。
 
阪神・淡路大震災以前の強震計。
地震計です。
地震が起きたら、
この震度計が紙で打ち出したデータを取りに行かねば、
震度はわかりませんでした。
 
そして、1995年以降、
各地に設置されたのが、こちらの強震計です。

 

こちらは何かわかりますか?
さらに発展した高感度地震計です。
井戸を利用し、地下に埋められているため、
わずかな振動さえ捉えることができます。
最も深いものは、さいたま市の岩槻に設置されているもの。
地下3510mまで硬い岩盤にぶつからなかったそうです。
 
強震モニタに情報が届きます。
http://www.kmoni.bosai.go.jp

 

この強震モニタ、私は大変お世話になっていました。
まだ緊急地震速報が安定していない時代に、
テレビ朝日で、地震の速報スーパーを出す仕事をしていたのです。
緊急地震速報が小さいものを含め、あまりに頻繁に鳴るので、
本当の地震なのか確かめるためにいつも監視していました。
 
さて、この地図は?
オレンジ色より濃い部分は、
30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率が、3%以上の地域。
 
え、3%って低くない?
いえいえ、決して低くない確率なのです。
例えるなら、空き巣に入られてしまう確率と同じくらいだそう。
空き巣に入られないよう戸締まりをきちんとしますよね?
 
震度6弱の地震対策、いつもしていますか?
 
なお、赤紫色の表示26%以上は、
交通事故で軽いけがを負うくらいの確率だそうです。
 
こうしてみると、地図で黄色の表示の能登半島だって、
大きな地震に見舞われました。
 
そう考えると、
日本列島はどこにいたって災害に遭うおそれがあります。
大雨による川の氾濫、土砂崩れ、
地震による津波や液状化、
今住んでいる地域には、
どんな危険が潜んでいるのか、
よく知って対策をした上で、
暮らしていきたいと思った、防災科学技術研究所の視察でした。