本降りの雨です。
その寒さに憂鬱になる土曜日。

 

台風14号は、ここにきてお辞儀するような予想になってきました。


どうやら南の寒冷渦に引き寄せられ、迷走する模様。

こうして、南の海上をウロウロすることで、

関東や東北の太平洋側は、湿った冷たい北東風の通り道になる状態が続くために、

あすいっぱいぐずぐず天気が続くことが濃厚になってきました。

きのうも記しましたが、

伊豆諸島は風がぶつかり合って、雨雲が発達しやすいエリア。

台風の動きが鈍くなることで、ますます雨量が増えます。

厳重警戒です。

西日本は天気が回復に向かうでしょう。

 

こうなると、また戻ってくる可能性があるのかどうか、ということ。

いくつかのモデルが総合的に生み出した天気図がこちら。

あれ?次の週末!?

今週、運動会が延期になった学校も多いことでしょう…

う~ん。

 

実は、このお辞儀Uターンの進路を、台風14号発生当初から予想していたのが、

ヨーロッパ中期予報センターです。

参照:2020年10月5日

5日月曜日の時点で、なぜ南下?と思っていましたが、

本当に南下しそうなコースに。


そこで、天下のヨーロッパ中期予報センターの予想を見ますと…

imageimageimage

いったん弱まって不明瞭になるものの、
次の気圧の谷が日本に接近するタイミングで、

北側に前線を発生させ、自身も再発達。
17日土曜日に三陸沖を北上するシナリオでしょうか。

 

台風として戻ってくる可能性は極めて低いといえそうですが、
来週金曜日ごろの天気がを崩す要因といえるでしょう。
また寒くなりそう…

 

なお、別に新たに台風15号が発生する可能性が出てきました。

こちらは日本に影響はなさそうです。

 

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17時追記

伊豆諸島南部に大雨特別警報が出されました。

 

さらに300mmのクラスの雨が予想されます。

 

総雨量は800mm近くに及ぶおそれがあります。

斜面から離れた2階以上の部屋で過ごし、

最大級の警戒をお願いします。

 

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コメントありがとうございます。

たしかに家を買ったら、懐寒くなりますね。

でも、もしかしたら、

それでも、タクシーの運転手さんよりもお財布に厚みがあるかもわかりませんし!

 

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