♪色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす…

先日、いちご狩りからの帰り道、
狭山周辺を走っていると、度々茶畑が!

「あ、おちゃちゃのせんぷうきくるくる、またあった!」
息子は、車窓から、茶畑の扇風機を見つけるたびに叫んでいました。

霜害を防ぐために、
風を起こして、重たい冷気が地面にとどまるのを防ぐ、昔ながらの知恵です。

きょうは八十八夜。
立春から数えて88日目。
『八十八夜の別れ霜』という言葉があるように、
今夜は霜の心配はなし。
むしろ梅雨時のような蒸し暑い空気が流れ込んできます。

 
低気圧の影響です。
5月に発達する低気圧を『メイストーム』と呼びますが、
まさに嵐を巻き起こします。
今夜は湿気たっぷりの空気が雨雲にかわり、
土砂降りになるところも。
特に、四国〜東海〜関東は、
雨音で目がさめるほどの大雨になりそうです。
同時に風も吹き荒れるでしょう。
ベランダや庭の飛ばされやすいものは、室内にしまっておいてください。

あす、雨の中心は北日本へ。
西・東日本はいったんは、天気は回復に向かいますが、
上空には、じわじわと非常に強い寒気が流れ込んできます。
『寒冷渦(かんれいうず)』です。

地面付近と上空との温度差が40℃くらいになると、
大気の状態が不安定になって、
雷雨やひょう、竜巻などの突風が起こりやすくなります。
オレンジ色のエリアは雷雨が発生しやすい場所、
4日は広範囲で雷雨のおそれがあります。

6年前のGWも『寒冷渦』が大暴れしました。

2012年5月6日、
茨城県つくば市を竜巻が襲いました。
この時は上空に-20.1℃の寒気が入った一方で、
地面付近の気温は 25.8℃まで上昇。
その差は約46℃でした。
参照:2017年4月27日

また、その2日前の5月4日には、
北アルプスで天気が急変し、13人の遭難者が出ました。

今回は6年前ほど、地面付近の気温は上がらない見込みで、
大規模な竜巻が発生するほどではなさそうですが、
寒気の強さは-21℃と同レベル。
暑くなればなるほど、雷雨の確率が上がると思ってください。
 
山で雷雨になれば、
頭上で雨が降っていなくても、下流の川が急に増水するおそれもあります。
 
空模様の変化に注意しながら、
無理のない計画で、楽しい連休をお過ごしください!