きょうは初めてダウンコートを着て出勤。
おろしたてのダウンで通勤電車で腰かけたら、おしりの下がふかっと座布団のようでした。
けさは、前ボタンは閉めずに歩けましたが、
夜はきっちり風を防いだほうが良さそうです。
今シーズン一番強い寒気が流れ込んできました。
けさの松江上空1500m付近の気温は-11.1℃。
驚いたのは、札幌上空5500m付近の寒気が-43.1℃だったこと。
12月としてトップ10に入るほどの強さです。
日本海側は冬の嵐となっています。
猛吹雪に大雪。
半日で50cm近い雪が一気に積もったところもあります。
太平洋側でも、仙台で初の積雪、和歌山や徳島でも初雪が降り、徳島県内では積もったところもありました。
あすにかけては、
さらに名古屋や大阪などでも初雪になるかもしれません。
なお、今回、冬将軍は、金曜日の朝まで滞在。
その後、忘れ物を取りに来るように、もう一度日曜日に、ショートステイする予想です。
さて、きのう、気象庁からこんな発表がありました。
『ラニーニャ現象が発生しているとみられる。』
ラニーニャ現象というのは、
南米ペルー沖の海面水温が平年に比べて“低くなる”現象です。
(高くなる現象はエルニーニョ)
世界の天候に影響を与えることがわかっています。
“バタフライ効果”という言葉がありますが、
世界のどこかの小さな現象が、地球規模で変化を巻き起こすのです。
ペルー沖が低くなると、
相対的にその東側の赤道沿い、フィリピン近海の海面水温が上がります。
フィリピン近海では、海水が蒸発して低気圧の雲ができやすくなり、
今度はその北側の中国大陸で、高気圧が発達…
この影響で、日本付近で偏西風が南に蛇行して、
東・西日本付近に寒気が流れ込みやすく、
いつもの冬より寒くなる傾向があります。
偏西風の蛇行については、以前にも書きましたので、参照なさってください。
実際、近々にフィリピン付近で台風26号ができそうです。
難しいことを書きましたが、
つまり、ラニーニャ現象の年は、
冬がいつもより寒くなり、夏がいつもより暑くなるという、
季節を強める特徴があるのです。
この冬がいつもの年より寒いことは、ほぼ確定!!
なお近年、ラニーニャ現象が発生していた冬は、
2005~2006年、2007~2008年、2010~11年などです。
2005~2006年は平成18年豪雪の年で、冬のスタートから寒くなりました。
2007~2008年は冬の終わりの2月が寒く、2010~11年は冬の真ん中の1月が寒くなりました。
必ずしも冬の間ずーっと寒くなるわけではありません。
今年は、前半が寒く、後半は気温のアップダウンが大きくなりそうな傾向があります。