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監督:ジェラルド・カーグル
主演:アーウィン・レダー
10数年の刑期を終える出所前、就職活動のため、
3日間の仮出所を許された殺人鬼の男。
彼はたまたま見つけた家で、住人の女性とその娘、
障害を持った息子を殺害する。
1980年にオーストリアで実際に起こった一家惨殺
事件を映画化した問題作。
冒頭から、男が突然女性に発砲するところから
始まって驚かされる![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
彼の犯罪志向は幼少期に遡るとのことで、彼の
身の上が駆け足で流れる。
冒頭の事件で刑務所に入っていたものの、刑務所は
更生の場でありながら、彼は人を痛めつける衝動を
止めることが出来ない。
仮出所した後、ほとんどずっと彼の行動を追うこと
でストーリーが進んでいき、彼の心の内がモノロー
グで語られる。
殺害される側の恐怖と苦悶の表情。
殺人鬼である彼のギョロっと飛び出た目や、唾や泡
が吹き出しそうな口元。
それとは対象的に、カフェで出会った若い女性たち
や、殺害された娘の赤い口紅を塗った唇、ミニスカ
ートから伸びた健康的な足元のアップ。
描き方がすごく生々しい。
彼の妄想の中では、綿密な計画があったようだけど、
実際の行動はなかなか衝動的なのがわかる。
死体と一緒にいると興奮する。
殺人をした後は最高の気分で、解放的になる。
サイコパスは殺害することに理由はいらないし、
後のこととか何も考えていない。
ずっと以前に、犯罪心理に興味を持ったことがある
けど、殺人衝動を持った人格は、環境問わず、幼少
期から形成されていくことが多いらしい。
本作は本国での上映時、途中退出が続発したという
殺人ドキュメンタリーのような作品なので、残忍・
残酷描写が苦手な方は、鑑賞注意です![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)