監督：ゲイリー・マイケル・シュルツ
主演：ゾーイ・クラビッツ
男たちに追われていた女性を、行きがかり上、助け
ることになったヴィンセント。
女性はロキシーという名前で、ギャングから金を
盗んだとして兄を殺され、金の行方を知っていると
疑われ追われていた。
ロキシーを助けたヴィンセントは、彼女を自分の
故郷の町に連れていき、身を潜めるように暮らし
始める。
ささやかながらも楽しい日々を送るうち、２人は
次第に惹かれ合うが、お互いに相手には言えない
秘密があった。
だがやがて、２人を追うギャングの手が迫ってくる
のだった。
愛する人々を殺害された女性が、復讐の鬼と化す
バイオレンス・アクション。
最初のヴィンセントとロキシーの出会いから、ほぼ
ヴィンセントが主人公なんじゃないかと思うくらい、
ヴィンセント中心で進んでいるように感じた。
ロキシーが働き始めたバーで揉め事があった以外は、
中盤くらいまで平和すぎるくらい平和で、ヴィンセ
ントとロキシーはいい雰囲気になっていく。
でも初めて一夜を共にした次の日、ロキシーの兄の
ことですれ違いが起き、本当は思い合っているのに、
２人の関係はぎくしゃくしてしまう。
ヴィンセントに隠された一面がある部分は、何か
取ってつけたような感じ
愛する者を殺害されたリベンジストーリーは本当に
たくさんあって、復讐のためだけに特殊部隊に属し
たり、独自に体を鍛えて入念に準備をしたり。
そういった作品に比べると、本作は女性１人で町の
ギャングに復讐という、どうしてもスケールの小さ
さを感じざるを得なかった