マイヨール美術館 | Paris暮らし

 

現在藤田の展示会をしているマイヨール美術館。

始まってすぐ行きました。

 

すごく綺麗で、楽しかった。

藤田、意外とちゃんと見る機会がないので、

この機会にぜひ!

 

売店で、私が翻訳したフランス語と英語の本が

置いてあるので、見ていただけたら嬉しいです。

 

翻訳も大変だったのだけど、

日本語で膨大な量の文章の中から、

どの部分を抜き出すかを決定するのも私が決めた本なので。

 

ちょうど家族がパリに来ていた年明けあたりに、

どうしようどうしようと。

ウンウン唸っていて。(笑)

 

結果的に、面白くて良い本に仕上がっていると

フランスのFoujita財団の皆様に好評だったようで、

ああ、よかったーーー。(泣)と、なったのでした。

 

Foujitaには子供がいないので、

膨大な作品は最後の奥様と財団に託され(何度も結婚してますからね、最後のね。)

カトリックに改宗してから亡くなっているだけに、

財団は今でもカトリック系の施設などに寄付されたりしているのだそう。

 

えらいなー。

いいなあ。

そういう考え方。

 

彼の人生を見ていると、

大変な思いをして芸術に身を捧げて、

すごく大胆で面白い人だったみたいだけど。

 

ものすごく貧しい時代の逸話が一番面白い。

昨日まで食料もなければ、小銭もなく、暖房の蒔きもなく。

ひとかけらのパンをモデルたちと5人で分け合って食べていたというのに、

キキの絵がサロンに入選して突然、何十万ものお金を手にして。

二人で食事に行く話は、痛快です。日本では映画が製作されて、

もう直ぐフランスでも上映されるんですよね。

 

大成功してからも、しっちゃかめっちゃかで、破天荒。

でも、作品はある意味、大真面目。そこが好き。

多作も多作、毎日生涯1日中、多い時は15時間描いたというのだから、すごい。

 

人生の最後に、教会を建てる。

そして、残った作品やお金を寄付して、

死後も、こうして認められてすごく人気がある。

 

フランスで一番人気を博した日本人は、

多分、今でも藤田じゃないかな。

 

マイヨール美術館

61 rue de Grenelle
75007 Paris

 

 

予約はこちらから。

 

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