乳がんサバイバーのブログを読むと、ときどき抗がん剤治療中に幻聴が聞こえる人がいます。

 

これって、脳科学的に説明できるなあと思ったので、記事にしようと思いました。

 

統合失調症では、急性期で幻聴が聞こえます。大抵は悪口です。

 

それが内側からの声なのに、悪口を言われているという被害妄想があります。

 

このとき、ドーパミンが亢進しているので、ドーパミンレセプターに作用する薬でブロックするとドーパミンの伝達が悪くなりドーパミンが減ることで症状が落ち着いてきます。

 

幻聴はドーパミンの亢進、過剰と考えられますが、セロトニンが増えすぎても幻覚、幻聴が起こるようです。

 

双極性障害の躁状態ではセロトニンが多いです。

 

抗がん剤治療の吐き気に、ジプレキサが使われることがありますが、これはセロトニン受容体に作用するそうです。セロトニンが増えすぎると吐き気があります。抗がん剤治療前にウォーキングをしたり、バナナを食べると吐き気が酷かったです。

セロトニン受容体の増えすぎるとどうなるのか?脳科学を学んでいる人なら想像できると思いますが、幻聴があっても不思議ではないんです。ただし、増えるのはセロトニン受容体なので、セトロニンが増えすぎないようにすることで吐き気、幻聴を抑制することはできます。食事で、セトロニンが増えすぎないようにするんです。

 

セロトニンのもとになるトリプトファンは、他のアミノ酸よりも分子が小さいので、他のアミノ酸をたくさんとると吸収が妨げられると思います。わたしは、ボディーメンテを飲んでいました。

 

 

脳科学の知識って意外とつかえるなあと思います。

 

 

 

 

5回目のワクチン接種しました。オミクロン株対応2価ワクチンです。乳腺クリニックで打ちました。

 

副反応心配でしたが、当日腕が少し痛かったくらいかな?4回目は翌日腕が痛くて洗濯物を干すのが大変だったけど今回は普通にできました。

 

熱も出なかったし、副反応軽かったです。ただし、身体が軽く浮腫んで、体重が急に1キロほど増えたので、運動は控えました。

接種後5日目に走ったんですが、その時もまだ軽く浮腫んでいて、翌日は歩きました。土曜日からまた走っています。今は浮腫んでいません。リンパ浮腫が心配なので浮腫むときは無理しないようにしています。

 

急に寒くなって、走るときは寒いですが、10分ぐらいすると少しずつ温かくなって、30分走ると汗がでます。怪我をしないように準備体操は長めにしています。寒いと脂肪が燃えやすいので頑張ります。もうすぐCT検査で内臓脂肪がわかるからです。

 

体組成計は日常的にスポーツをしていると筋肉の質が変わり正確に測れなくなりました。体重が増えても服のサイズは変わりないし、フットワークは軽いから筋力はアップしていると思います。骨密度も増えていたし、数字で結果が出ていなくても気にしていません。

 

筋肉について調べていますが、本当に大切な働きがあるんだなあと思います。ほぼ毎日走るので無理な食事制限はしません。バランスを重視しています。

体重を無理に落とそうとして、食事制限をすると筋肉も減るからです。筋肉には水分をため込む性質があるようですが、スポーツを続けていると水分の量も減るそうです。それで体脂肪が正確に測れなくなります。

 

高齢者が熱中症になりやすいのは、筋肉が少ないからです。

 

筋肉が多いと脱水症状が起こりにくいのです。

 

がんの治療では筋肉が10年分ほど減少するので50歳なら60歳代の体力になるそうです。それでいつまでも倦怠感が残ります。でも運動すると回復するんですね。わたしは、白血球が2年ほど低いままでしたが走るようになってから増えました。また、遅筋が増えるとミトコンドリアも増えるようです。

 

息子がアパレルの仕事を始めて、凄く心配していましたが、思っていたより評判が良くてホッとしています。少しずつですが、いろいろなジャンルに挑戦してほしいです。

 

頑張ってきたことが報われた一年になりました。幸せです。

中井久夫先生の本は、言葉が素晴らしいし、統合失調症の兆候、症状、回復について書かれているものはとても参考になりました。文体が、ヴァレリーの翻訳もされているので美しいです。

今週の月曜日にNHKの番組で中井久夫先生の本が紹介されます。

 

是非見て下さい。

 

第2回「病」は能力である ~「分裂病と人類」~

【放送時間】

2022年12月12日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ

 

統合失調症は、その症状がわからないので、恐れられた病だと思いますが、内界の世界を理解するととても豊かな世界があります。

この病についての理解がないため、当事者、その家族はとても苦労されていて、マイナスな面ばかりが目につくと思いますが、彼らの発する言葉、感覚は繊細で美しいです。

 

わたしは、「分裂病の少女の手記」を読んだとき、幻想的な作家として知られるブラッドベリを思い浮かべました。恐怖の描き方が文学的なんです。心的現実が描かれていて統合失調症の恐怖とはこんなに恐ろしいものなのかと感じたものです。

 

また、一見マイナスに見える症状も別の味方をすると能力でもあるのです。

 

症状が重いときは、そんな風に感じられないと思いますが、軽くなってくると上手く折り合いをつけてコントロールも可能なんです。

 

「病」は能力である ~「分裂病と人類」~

 

是非、別の視点でこの病を見て欲しいなあと思います。

思い込みを捨てて、彼らの潜在的な力をサポートして欲しいです。

 

 

 

 

娘ですが、音の聞こえ方がおかしいです。

 

聴覚過敏なのに、音があまり聞こえないのです。左だけ。

 

脳は右から発達するから、クロスしている左側がおかしいのか?

 

 

また、レム睡眠が多いのか夢を沢山見るのです。昔のことがよくでてきます。

 

息子も以前同じようなことを話しています。子どもの時、レム睡眠が多く、脳が発達するそうです。次々と遺伝子が発現が起こるとか。

 

また、写真を撮ると、目がどこを見ているのかわかりません。起きながら寝ているのか?レム睡眠が起きているのかなあ?

 

 

二人ともとてもユニークな脳で、本を読んでも大人になってから視界が変わったという人はテンプル・グランディンさん、オリバー・サックス博士ぐらいしか見当たりません。ブログでも一人ぐらいです。音の聞こえ方が変わったというのは、もっと少ないです。

 

二人の頭の中はどうなっているんだろう?

 

可塑性がいつまでも続くというのは不安定で育てるのも難しいです。本当に大変だよ。

 

 

息子ですが、展示活動はあまりしていませんが、良い話は来ています。潜在意識でつながるコミュニティ?

 

大変だけど楽しみです。先のことはわからないし、不安はありますが、この経過を楽しもうと思います。

 

乳がんの治療でも、抗がん剤の効き目は中途半端で、完全奏功にはならなかったけど、経過は順調です。くよくよしてもなるようにしかならないから今を楽しんだほうがいいなあ。

娘と久しぶりに映画館に行きました。

観たのは「ある男」

 

ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、マグリットの絵が出ています。

 

その絵をみていると、現実と非現実が曖昧になり、何が真実かわからなくなります。私が見ているものは現実なのか?正しいのか?

 

人は、先入観でものをみています。価値観も時代とともに変わります。私たちは何を見ているんだろう?

視点が変わるだけで同じものがまるで違います。

 

映画自体はよかったのですが、かなり重く、疲れました。

 

アイデンティティが崩壊しそう。

 

翌日、息子が絵を観てほしいというので、観たのですが、そこにあるのは、顔のない女性でした。

 

 

なんか映画とシンクロしてない?シンクロニシティ?

 

これって集合的無意識なのか?

 

「ある男」原作読んでいなかったし、息子にも映画の話していないのに。たまたま?偶然?

 

不思議なことが起こるんだよね。ユングは芸術家の脳について研究していたし、脳科学の先を行っていたのかなあ?フロイト、ユングって凄いなあと思います。