始動 | 上岡真里江のまりえない話

上岡真里江のまりえない話

サッカー・プロ野球中心。その他好きなこと、感じたことを素直に自分らしく☆

Feliz Año Nuevo!

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
私事ながら、昨夏、大切な叔母が他界したため、新年のご挨拶を控えさせていただいておりました。
すっかり更新が滞っているこのBlogですが、変わらずチェックして下さっている方々には、本当に感謝の言葉もございません。それだけが、私のモチベーションであります。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>



さてさて。これまた遅ればせながら18日、東京Vが始動しました。
その初日。見事なまでの積雪(笑)!
数年前にも同じことがあったなーと、当時、練習予定時間を遅らせ、スタッフ総出で人工芝のグラウンドの雪かきをしたことを思い出し、今回もせめて猫の手にでもなれたら~と、長靴&2時間前入りと気合いを入れてクラブハウスに乗り込みました。

が、行ってみると、雪かきをする気配もなく・・・
スタッフさんに尋ねてみると、「雪かきとかはしないで、今日はこのままランニングと軽く基礎トレだけで終る予定です」とのことでした。
たしかに、前回は、掻いた雪を排水溝に流した結果、雪に付着した大量の細かいゴムで詰まったり、端に積み上げた雪が4月頃まで溶けなかったりと、大惨事になった失敗経験があったので、ある意味賢明な判断だなーと思いました。
ぶっちゃけ、担当が変わって新しく来た、元J1クラブ担当だった記者さんとかからは、「申し訳ないけど、○○(クラブ名)だったら、スタッフが早めに来て、練習開始時間までにぜんぶ雪かきを終わらせてた。J2の東京Vだから、そんなこともしないの?」と。
まぁ、そう受け取られても仕方のないことだなぁと思いつつ、「違うんですよー。何年か前に、こんな惨事があったから、あえてしないんだと思いますよー」と、返答してみました。



練習は、グラウンド一面まっさらの新雪状態を選手が約10分走を繰り返し、あっという間に全面が足跡だらけ。
GK練習もここぞとばかりにスライディングの練習に活用し、見てて思わず「楽しそう」と思ってしまうぐらいダイナミックに滑る滑る(笑)。実際、新加入のGK鈴木椋大選手も「楽しかった」と無邪気な笑顔を見せてくれたぐらいでした。


初練習後、監督に率直に聞きました。「雪かきをしてから練習、という選択肢はなかったのですか?」と。
すると、冨樫監督は「まったく」と、あっけらか~~~んと答えました。そして、続きます。「あれだけ選手たちが足を踏み入れて空気を入れてくれたおかげで、溶けるのもだいぶ早くなると思う。それによって、育成の子たちも始動が早くできるし、雪による負荷によって、普段のトレーニング以上に良い具合に負荷がかけられた。初日にして、しっかり動けて良い練習でした」。

さすがですよね。翌日からトップが使う予定の天然芝グラウンドは、雪が止んだ瞬間から業者さんとスタッフにお願いして、雪をさらって、あとは乾かすだけの状態にとりかかる。
一方で、どのみち満足ができない状態なのだからと、ユースやその下の年代、ベレーザが使用する人工芝グラウンドを練習場に充てて、そちらの練習環境にも一刻も早い復旧をもたらす。決してうわべだけではなく、育成年代からトップまでのすべてを大切に考えていらっしゃる、冨樫監督ならではの発想だなぁと、脱帽でした。


もちろん、トップチームに最高の環境が与えられることは当然のことだとは思う。
雪掻きして、何としても普通にボールを扱える環境にして練習してもらうのが、普通の考え方なのかもしれない。
でも、短い時間だったけど、足もとが雪。ボールが落ちれば弾まず、刺さる(笑)。足先感覚無くなるほどの中でも、選手たちは笑いながら巧みにボールを操っていました。やっぱ、彼らの技術力は素晴らしいなと、改めて思いました。
風邪だけが心配ですが、「寒すぎてやばい」と言いつつも、どの選手も珍しい雪中練習に充実した笑顔を見せていました。



シーズン終わった後、「そんなこともあったね~」「始動日の大雪。あれが、吉兆だったね~」なんて、J1昇格のエピになりますように。


今年は、去年以上に良いチームになりそうです☆


Adeu。