スタニスラフ・ブーニン チャリティ・ガラコンサート | ハントウメイ

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7月4日(土)はサントリー大ホールで行われた、
スタニスラフ・ブーニンのコンサートに行ってきました。
チケットを購入したのは今年の初め…、待ちに待ったコンサートでした。

彼のコンサートではあるけれども、出演者は多彩。
甲斐セバスチャン・ブーニン君(ブーニンの息子さん!)や、
なんと日本ツアー中のベルリンフィルまで来て数曲演奏。
また、ジャズピアノの世界ではとても有名な山下洋輔さんも出演され、
ブーニンと2台のピアノで連弾(になるんだろうか?)、されてました。
私は正直ジャズの良さはよくわからず、
ジャズの場面では友人と二人でやや仮眠とってしまった…。

ブーニンはジャズの協奏以外に息子さんと二人でバッハ、
それからショパンの協奏曲を披露。
やっぱり生ブーニンは素晴らしかったです。
私は眼鏡を持参するのを忘れる、という大失敗をしてしまい
彼の細かい表情とか手先まで確認することができなかったんだけど、
独特の演奏スタイル、シルエットで確認することが出来ただけでも感激でした。

そして更に感激だったのは、彼が使っているピアノの音。
彼愛用のイタリア製のピアノは「ファツィオリ」という最高級品らしいのだけど、
低音も高音も、音が素晴らしくクリアなんです。
会場が持つ音響効果も手伝っているのかもしれないけど、
当然ながら私がいつも聞いているピアノの音、とは全く違った、
何か弦をハンマーで叩いているというよりも指で弾いているような、
軽快で且つ優雅な音色でした。

コンサート中に彼は何度もインタビューに答えていたのだけど、
私は彼のユニークなキャラクターも大好きなんです。
彼は80年代に本(自伝)を出しているのだけど、
私は主にそれを読んでからブーニンを好きになりました。
1966年モスクワ生まれの彼の時代はまだ旧ソ連(共産主義体制)。
ピアニストというと優雅で華やかなイメージがあるけれども、
政治的背景のせいもあって、ショパンコンクールで優勝して
世界的に有名な音楽家になった後でも
大変な苦労を背負ったまま活動を続けていた時期があったんです。
今の彼の音楽的センスを含めた人柄は、
そんな苦労した時期にも培われていたような気がして、
雲の上の人なのに親しみを感じるというか、
そういう時期があったからこそ今のブーニンの味があるような、
日本人的な考え方かもしれないけど、
私はそんな彼の歴史を含めて素敵だと思うんです。

次のブーニンのコンサートは11月!!
もうチケットも購入しました。
今度は彼の単独コンサートなのでヨリいっそう楽しみです。