スマホを握りしめながら、私は呼吸を整えようと深く息を吸った。
電話越しに息子の声が届く。
震え気味で、語尾が不安定だ。
「……あのね、お金、ヤバい」
やっぱり、そうきたか。
の続きです。
私「どうしたん?」
「本当は……明日カードの支払い分の7万円使っちゃった・・・💦」
言い終えた瞬間、電話の向こうから沈黙が流れ込んでくる。
ようやく口を開いた私は、努めて冷静にこう言った。
「それ、ATMでおろしたってこと?」
息子「うん。コンビニで」
小さな声だった。
私「なんで?明日引き落とし、どうするつもり??何に使ったの?」
息子「・・・・・どうしよう」
どうしよ〜〜〜〜じゃねえよおおおおおおおおおおおおお!!!!!(╬☉д⊙)
ちなみに、この22歳の男と30代の男は
またもやTiktokで知り合ったそう。
推しのライバーさんがいて、イベントがある時にみんなで応援しようという話になって
仲間になったとか。
(まだ懲りずにTiktokかよ・・・と私も思いました
もう病気やな。心配してたけどこの時、一瞬殺意が芽生えたw)
過去記事⬇️
私「……あのさ、22歳の子って、どんな人なん?何にお金使ったの?」
息子「1億円の貯金がある」「東京と大阪にバーを持つ」「推しに1日20万投げた」ってよく言ってる。
「(お前の)推しに投げ銭してあげたからそのお礼しろ(息子は頼んでない)」お金をいくら持ってるか聞かれ、手持ちがないと答えたら銀行に(お金)ないのか聞かれた。あるけど引き落としかかるお金だからと言ったが「7万で楽しい企画やろう」って言われて――
連れて行かれたのが、コンカフェ(コンセプトカフェ)だった。
元ホストで、少年院入ってたことあるって話してた」
ますます、怪しさしかない。
私「(行くの)断らなかったの?ぼったくりバーかなんかなん?? 怖いおっさんとか出てきたの???」(TVの見過ぎw)
断ったらしいが、前は他の友達は50万かけて楽しい企画をしたと言われたとか・・・
なんだかんだ、うまいこと言いくるめられて
22歳の男の子の見た目(イケメンらしい)や話しぶりで信用したのかもしれないけど、完全に“操作されている”。
息子は断りきれなかった。
いや、軽度知的障害ゆえの理解のなさもあったかもしれない・・・・
私「……で、結局全部でいくら使ったん?」
息子「30万ぐらい……って言われた」
私「言われた、って?(100万超えてなくてよかったと思った自分が怖いw)」
息子「その22歳の子が、“ひとり10万だから3人で30万”って言ってきた。
だから、俺も7万出して、残りを◯◯(30代の男)さんが……」
息子の声は混乱していて、自分がどこにどれだけ支払ったのか、ちゃんと把握していないようだった。
私「領収書とか、明細は?」
息子「今、◯◯(30代)さんに出してもらってる。ちょっと待って」
後ろから30代の男の声が聞こえた
『30万も行ってないかも』
息子「……15万ちょっと、だった」
私「は?」
息子「全部で、15万くらいだったって。さっき“30万”って言ってたけど、それは22歳の子が盛ってたかも」
盛ってた?
金額だけじゃない。
彼は、うちの息子の“良心”も、“罪悪感”も、“焦り”も、ぜんぶ逆手に取って操作してる。
てか、そこにいる30のおっさんは本当に大丈夫なん??そいつ(22歳)の味方じゃないよね??
てか不足のお金、その人(30男)もなんで出してるの?
2人して騙されてんの????その人信用していいの???
私の頭の中は騒々しかった。
「なんでそんな嘘つかれなあかんの。友達なんじゃないの??そんで、なんでそれ信じたん」
私は関西弁でまくし立てていた。
・・・・またやってまった![]()
息子が沈黙する。
そのまま通話は続いていたけれど、私の中では、違う警報が鳴り響いていた。
私は言った。
「じゃあ、そのあとどうするの?帰ってくるの?」
「……22歳の子と合流する予定だったんだけど、どうしようかな」
「どうしようかな、ちゃうで。お金もない、体力もない、気力も限界やろ。帰ってきなさい」
「うん……わかった。けど、もし帰っても、お金ないから……」
「……何?」
「明日支払いでお金ないから困ってるって言ったらその22歳の子が言ってきた。
Switchとか、カメラとか、プレステ4とか、どれか2つを預けたら、8万貸してくれるって」
耳を疑った。
「は?」
「それで払えるから、オレ、そうしようかと」
「絶対あかん!!そんな話、信じたらあかん!!」
血の気が引いた。
しかも、自分の意思で、物を差し出そうとしている。
本気で止めないと、息子の人生は“いいカモ”として消耗されてしまう。
「今すぐ帰ってきて!何も渡したらあかん!誰がなんて言ってきても、無視してええから!」
そのあとも息子は言い訳を並べていたけど、私は叫ぶように同じ言葉を繰り返した。
「帰ってきなさい![]()
![]()
![]()
![]()
」
金額を引き出させる → 全て使う→借金を申し出させる → 担保を要求
これはもう、ただの遊び友達じゃない。
「それ、もう詐欺と変わらんよ」
私がそう言うと、息子は一瞬、黙った。
「……オレ、そういうつもりなかった」
「そう思ってないのはわかる。でも、向こうは“そういうつもり”で近づいてる。
あんたの“断れなさ”を見抜いた上で、どんどん入り込んできてるねん」
私は静かに続けた。
「今はまだ、お金だけで済んでる。
でも次、何が起きるかわからへんよ? あんたが“誰にも言えへんこと”を抱えて帰ってくる日が来たら、お母さん、絶対に後悔する」
言いながら、自分でも手が震えていた。
「帰ってこなかったら」と何度も頭に浮かんだ夜の“最悪の想像”。
そのどれもが、現実になり得た。
今回は、ギリギリ間に合ったと思う。
「とりあえず帰ってきなさい」
息子は少しの間、黙っていた。
そしてポツリと言った。
「……わかった」
その言葉がどこまで本心かは、わからない。
けれど、私は信じることにした。
今までとは違う。
息子を責めるのではなく、
守るために“疑うこと”を覚えなきゃいけない。
信じるって、全部を受け入れることじゃない。
「間違ったら、止める」
「おかしいと思ったら、問いただす」
それも、母親の役目だ。
続く





