『人生万歳!』 悲惨も幸せに変わる、なんでもありのハッピー映画 | Fruits of Serendipity

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marianneが偶然出会った「幸運の結果」。または、素敵なアレコレ(音楽,映画,本,TV,アート,Web,広告,人)への深夜に綴るラブレター。

『人生万歳!』なんてお気楽そうな邦題のウディ・アレンの40作目は、
原題『Whatever Works』、つまり、「なんでもあり」。
タイトルどおり、なんでもありの可笑しくて幸せな気分になれるラブ・コメディ。

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主人公は、いつも不機嫌で悲観主義、大人から子供まで毎日ディスってばかりの
60代の元天才物理学者、ボリス。
彼と、21歳の美人だけど頭の良くない家出娘メロディの、年齢格差&知的格差婚。
というありえない設定から始まりますが、その後も笑えるありえない展開の90分。


冒頭から、観客を巻き込んでのジョークに映画館内はクスクス。

登場人物たち(特にヒロインの父母)のありえない変貌にクスクス。

メモしたくなるような面白いフレーズ、
言ったあとにセルフつっこみをいれてしまうクリシェ、
笑ってしまうほど小難しい主人公ボリスの話の数々にクスクス。

とにかくずっと、クスクスと笑いっぱなし。


あぁ、本当に行って良かった!
去年の今頃一人で行った『(500) 日のサマー』も自分の中で2010ベストになったけど、
今年のベストは『人生万歳!』かも(上映は昨年末からですが)。
恵比寿ガーデンシネマの休館前最後の上映作品が、
こんなハッピーエンディングというのも良かったかもしれません。

なぜか観た後、クドカンのドラマ『マンハッタン・ラブストーリー』を
もう一度観返したくなりました。
あれもありえない展開のラブコメでしたね。


パンフレットの寄藤文平さんのイラストもカワイイ。

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失恋しそうだったり離婚しそうだったり、
死にたくなったりしたことがある人などは、
この作品をご覧になれば、辛い気分も吹き飛んで、
楽しい気分になれるのではないでしょうか。

この映画の登場人物たちのように、
あなたの人生における悲惨な出来事が、
本当のあなたの人生と、最適なパートナーとの
出会いのきっかけになるかもしれません。

人生は、うまくいくなら“なんでもあり”ですから♪