遥か遠く
でも 確かに見える
あの雲の切れ間にかかる 光の梯子
僕が向かう場所は そこなんだ
探し求めていたものが そこにある
手に取れないけれど
目に見えないけれど
心に感じる確かな予感
躓き 転び
季節が変わる
あの光の梯子は どこへ行った？
目的地さえ見失う
けれど
心に感じる確かな予感
揺らぐ
疑い
震える
怯え
あの光の梯子は どこへ行った？
何も持たない僕は
何に縋って進めばいい？
途方に暮れて
目を閉じると
そこには
僕がいた
頼りない僕
あどけない僕
無邪気な僕
勇敢な僕
大好きだった僕
何も持たない僕は
全ての僕を持っていた
全ての僕と一つになって
やっぱり僕は何も持たないけれど
目を開けると
僕の頭上には 光の梯子が掛かっていた
心に感じる 確かな存在