手を出す前のクールダウン(4歳5か月) | みんなちがって、みんないい。~発達障害と療育・幼児教育のこと~

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2009年2月生まれの長男ポテチ(発達障害があります)と
2012年2月生まれの長女マシュマロとの日常です(*^_^*)
ポテチとマシュマロへの幼児教育や、ポテチの療育的な取り組みについて綴っていきます。
お気軽にアドバイスやコメントなど頂けたら嬉しいです☆

ポテチ4歳5ヵ月時点での、最大の悩み…『他害行為』

 

他害行為とは、文字のとおり、『他者を害してしまう行為』のこと。

ポテチの場合は、イヤなことがあった場合に、相手のお子さんをつねったり・噛んだり・押したりしてしまいます。

頭では「いけないこと」とわかっていても、その場ではカッとなってしまい、行動を我慢することができません。

 

行為があった後に、「どうしていけないのか」を説いてきかせることももちろん大切です。

ですが、ポテチは「どうしていけないのか」についてはある程度理解しているし、「本当はどうすればよいのか」も、教えられている範囲で答えることができます。

でも、いざその時になると、カッとなり衝動を抑えることができません。

相手の子を押したり噛んだりした直後に、「あっ・・・」という顔をして呆然としている様子がみて取れることもあります

また、叱られる、と予測ができるためか泣いてしまい状況が説明できないことや、押し黙ってしまうこともあります。

 

他害行為に介入するにあたっては、目標を以下のように考えられるのではないかな、と思います。

(*あくまで経験からの私見です)

行為の前

①行為につながる前に、ぐっとこらえられる。

②行為につながる前に、SOSが出せる。

③行為につながる前に、衝動を他の行動に置き換えられる。

 

行為の後

①どうして「いけないこと」なのかがわかる。

②「本当はどうすればよかったのか」がわかる。

③相手に謝罪できる

 

もう少し良い手だてや目標が考えられるかもしれないですが、ポテチの場合は、この辺りをねらいにかかわっていました。

この時期に力を入れていたのは、「行為につながる前に、ぐっとこらえられる。」こと。

そのために、『クールダウン』のためのスペースを療育中に用意してありました。

 

集団プログラムの場合は、室内の端に段ボールで区切った一角がありました。

丁度こどもがすっぽりとはまれて、周囲からの視線が遮られるように配慮されていました。

1名様利用なので同時には入れませんが、「パニックを起こしそうだ」と感じた場合や、すでにパニックに突入した場合に入ることができます。

ポテチの場合、「パニックを起こしそうだ」と自覚してクールダウンのためのスペースに入ることは難しかったので、指導員の介助で入っていました。

クールダウンスペースの活用と、クールダウンしてから振り返りを重ねることで、目先の他害行為をストップできるよう取り組んでいました。