本日もお疲れ様です!
カフェオレです♪
第二話
いつかの庭
日中は塔子のために花壇作り、夜は箱屋敷の修復を手伝うことになった夏目。その箱屋敷は脆く、夏目は緊張を強いられる。
日々の苦労にため息をつく夏目に、田沼はまた妖関係かと心配する。悪い妖ではないと田沼に告げると、窓の外で箱守りたちが手を振っていた。
箱屋敷は古く傷んでいたが、大事にされていたのだろうと夏目は感じていた。綺麗になっていく箱屋敷を見て、歓声をあげる箱守りたち。夏目はもっと上手な人がやれば…と言う。
箱守りは自らの手を触らせ、繊細な作業が難しいと言う。このぼろぼろの箱屋敷にしだ姫様は訪れないかもしれないと覚悟していたが、夏目の優しい手で修復されて、しだ神様はきっと気に入って訪れてくれるだろう。しだ神様を慕う箱守りたちは、訪れたしだ神様を大宴会でもてなすと聞き目の色がかわるニャンコ先生…
花壇が完成し、大喜びの塔子はさっそく花の苗を植える。「ありがとう」と微笑む塔子に笑を返す夏目。
箱屋敷の修復も完成し、今夜が訪問日だと言う箱守りたちは夏目に感謝する。夏目は花壇のお礼に塔子からもらった、花の種を箱庭にどうかとすすめる。花に決まりはなかったはずだと庭に種をまく。
夏目とニャンコ先生が目を開けると、目の前にはしだ神様が立っていて優しく微笑んでいた。
二人は箱屋敷の中から庭を見ていた。とても暖かい庭だった。良き庭だとしだ神様が言い宴が始まる。
再び二人が目を覚ますと箱守りたちの姿は消えていた。夢のようなひと時だった。
塔子が花が咲いたと呼んでいる。夏目の髪に花びらが付いていて、不思議がる塔子。
塔子のために花壇を作る夏目は、きっと役に立ちたかったのでしょう。
いつも優しく、世話を焼いてくれる塔子に恩返しができると思い、一生懸命つくりました。ニャンコ先生も文句を言いながら手伝っていましたね。毎日ご飯をいただいている恩返しかな…
花壇が出来上がり、少女のように喜ぶ塔子が可愛らしかったです。その笑顔に夏目も思わず微笑み返ししていました。
花壇をつくる事で箱守りと出会い、彼らの想いに応えるように、箱屋敷の修復をし、しだ神様をお迎えできました。その善良な行いが夢のようなひと時を経験させてくれたのでしょうね。