これまでの経緯は、ここでお読みください。

https://ameblo.jp/mari-iijima/entry-12339773325.html

 

数々のOasisのアルバムたちは、

私がマスタリングをお願いしていた

イアンクーパー氏がしていました。

 

BigBass Brianとの

最後のマスタリングセッションの後

新しいエンジニアを探していた私と

イアンとの出会いは、オアシスが由来でした。

 

イアンが引退した後、

オアシスのメンバーのソロアルバム達は

これから誰がマスタリングするのだろうか、

という思いは頭の片隅にはありましたが、

それを毎日考えていたわけではないので、

答えは後回しになっていました。

 

(イアンはどちらかというと、

兄ノエルのお気に入りだったと思います。)

 

さて、話を戻して。

 

(リアムギャラガーの新譜のマスタリングは

一体誰がしたのだろう。)

 

ふと思いつき、

最新アルバムのブックレットを手に取り、

パラパラめくってみましたが、

これがもう、黒いインク主体のブックレットで

しかも、文字がスーパー小さくて見辛い見辛い。

 

思いきってインターネットで

検索してみたところ、出てきました。

 

ブライアン ルーシー

マジカルガーデンマスタリング。

 

スタジオの場所は、ロサンゼルス。

(この時点で、私は運命のように

感じてしまいましたよ。)

 

私は、スタジオのウエブサイトを

すぐに見に行って、ルーシー

(登場人物にブライアンが多いので、

ここから彼を、ラストネームで呼びますね。)

がした仕事のカタログを見ました。

豪華なメンツでした。

マリリンマンソンもいたし、

大好きなディペッシュモードの作品もあり

(しかも私が愛聴していたもの)、

あの時、リアムの名前が

頭に飛び込んで来たのは、やはり

宇宙の導きか?と強く感じたほどです。

 

すぐにスタジオにメールしました。

 

自己紹介、現状説明、

マスタリングするしない、

まだ迷いがある事も。

私が大手レコード会社と契約のある、

大バジェットを持った

レコーディング アーティストでは

ないという説明も潔くしました。

(あまりに高額だと、

一緒に仕事は出来ない、という事。)

 

すると、ブライアン自身から

すぐに返事が来て、

はいはい、やりましょう、

やりましょう、という感じでした。

 

おお、なかなかフレンドリーな人なのかな?

と思いましたが、

スタジオのウエブサイトの

トップページには、

卓の前で、”俺がブライアンだ”

と言わんばかりの、

超ハリウッドな写真が一面に

広がっていましたので、

”要注意”の赤ランプは、その時点で

頭の中で軽く点滅していたのです。

 

(エゴティスティカルな人とは

仕事したくないですものね。)

 

しかし、人は、

良い意味でも悪い意味でも

見かけによらない場合もあるので

(本当か?!!)

英語で言うところの、

I gave him the benefit of the doubt.

いきなりジャッジメントを下さずに

少し様子を見よう、と思いました。

 

ルーシーとのメールでのやり取りが

しばらく続き、

アシスタントらしき女性も

たまに話し合いに加わり、

お金の事は、インディーアーティスト

のレートでやってくれる、という事で、

それでも、自分がかけたいバジェットよりは

少し上でしたので、

ロンドンのiMasteringの話も出し

(その時点では、まだHitoshiさんが

スタンバイしてくれていたし、

バジェット的にも

大変好意的なお話でしたので)

私からも少し、駆け引きに出た、

という感じでしたが、

”俺の方がベターに決まっている。

俺は、みんなを笑顔にし、

彼らをリッチにする。”と

少し強気な発言をして来ました。

 

ふーむ。

あまり大口を叩く人を信じた事はないが、

自信がないより、あった方がいいに

決まっている。

 

どうしようか、、、、、

悩みに悩みました。

 

実際、本当にギリギリまで、

マスタリングしない方向で、

私のエンジニア、

Brian Reevesと作業を進めていたんです。

 

話、少し off courseしてしまいましたが、

次回は要点に辿り着けるように

努力します。

 

もうすぐ夜中の二時です。

寝なくては。

 

皆さん、おやすみなさい。

 

真理

 

(と、これを書いた後の激震でした。)