鉄道の線路にあるいろいろなポイント(分岐線)で「横取り装置」というものがあることは昔から知っていたのですが、それがそういう名称であるということを知ったのは、比較的に最近の事で、まだ10年くらいだと思います。
横取り装置
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これは、普段はまったく分岐などせずに、保線用の特殊な車輌を引き込み線から本線に持ってくる場合に、ダミーのポイントに覆い被せる形で分岐させるものです。
今回の質問は以下のポイントについてです。写真のもの。
ところが、この横取り装置とは違って、単線区間の駅などで、出発する側によくあるポイントで、まったく分岐側に行かれないものがあります。写真を参照。
これは、出発できる状態ではまったく分岐とは無関係な普通のレールとなっているのですが、出発できない状態では、写真の例で、右側の車輪のフランジが分岐する方向に仕向けられるのに、左側の車輪のフランジは分岐しない方向に仕向けられて、すなわち脱線してしまう状態になっているというモノです。
これは何というポイントでしょうか?
単線区間に入ってしまうと大事故につながるけど、このポイントでガードしている状態では、進もうとした列車のみが脱線するという小規模な事故となる。
「乗越し分岐器」というのが、よく似たものですが、この記事に載せた写真では、分岐した先が行き止まりとなっているから違うようにも思えます。
乗越し分岐器
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